とうきょう子育てスイッチ 共育者インタビュー

女性、子供、地域、企業をつなぐ ハイコラ東京 代表杉山めぐみさん

プロフィール
杉山 めぐみさん

ハイコラ東京
「子育てはみんなで」を合言葉に、2004年より武蔵野市で「子連れでおけいこpuppen puppeプッペンプッペ」のサークル活動を開始。約10年の活動を経て、女性・子ども・地域・企業を繋げる「ハイコラ東京」が発足。子供を産み母になった女性が、育児を中心とした働き方を選べるよう多様な働き方を示しながら、ママ向け講座、企業と協力した親子広場運営、商店街との親子イベント、ママ&キッズEXPOを展開。

杉山 めぐみさん
子連れでおけいこプッペンプッペ、ハイコラ東京代表。元イベント人材派遣会社勤務。夫、中学生の長男との3人家族。


主に杉並区・世田谷区で、親子と地域と企業をつなぎ、様々なイベントや子育て支援を行うハイコラ東京代表の杉山めぐみ氏に話をうかがいました。

親子が皆に見守られながら安心して育つために、親子と地域や企業をつなげる

-ハイコラ東京の発足の経緯を教えてください。
杉山さん2004年、長男が1歳半頃、育児に煮詰まり気味のママ達と子連れヨガのクラスをはじめたところ、大変多くの申し込みがありました。それをきっかけに親子サークルとして「子連れでおけいこプッペンプッペ」を立ち上げ、何千人もの親子と出会いました。この約10年間の経験を元に、もっと子育てを社会に理解・応援してほしいという想いで、任意団体「ハイコラ東京」として活動を始めました。ママや子供たちが安心して育ち、みんなに見守られながら成長できる地域を作り、ママ達にもっと外に出てもらうためには何をすればよいのかを模索する中で、地域や企業が協力を申し出てくださり、活動が広がっていきました。


せたがやFAMILYフェスティバル

せたがやFAMILYフェスティバル(出典:ハイコラ東京)

商店街や企業も、実は親子と関わりたいと思っている

-地域や企業とのコラボレーションについて具体的に教えてください。
杉山さん:地域との協力では、商店街のイベントに親子を呼べる企画を提案・実施しています。具体的には、お祭りでおやこ広場を設けたり、親子で参加できるワークショップを行ったりしています。これまで世田谷区の三軒茶屋、豪徳寺、下北沢、杉並区の高円寺商店街などと協力してきました。商店街の方々は、子供がイベントに来ると大変喜んでくださいます。2016年夏には、三軒茶屋ふれあい広場にて、夏休みの親子イベント「せたがやFAMILYフェスティバル」を初開催。多くの来場者が集まり、地域の方々と手応えを感じました。実は、商店街側も親子にたくさん来てもらいたいけれど、どう働きかけてよいのかわからなくてもやもやしていた、というのが実情なんです。
企業については、2015年より三井のリハウス荻窪センターの一部を月2回の親子広場として開放してもらっています。営業活動は行わず、純粋に地域貢献としての活動としてとらえてくださり、参加しているママ達からも大変愛される空間となっています。簡単な工作プログラムや読み聞かせ、てあそび、ゲームなどを提供したり、地域の支援団体に参加していただいてプログラムを提供していただいたりしています。季節行事の際には、三井のリハウス荻窪センターの所長がサンタや鬼に扮して楽しい時間を過ごすこともありました、他にも、地域のおやこカフェが休みの日にお借りし、広く開放して、皆で給食を食べるなどのイベントを行っています。この日、初めておやこカフェに来たというママ達が半数近くいましたので、来店のきっかけづくりのひとつとしても続けていきたいです。



商店街や企業とのコラボイベントのチラシは、杉山さん本人が作成する場合も


-地域や企業とつながるというのは、できそうでできないことですが、工夫などはありますか?
杉山さん:活動の中で知りましたが、実は親子と触れ合いたい、支援したいという方々が大勢いることにまず気付くことです。そして「~をやりたい」「~を探している」と声に出して周囲に伝えることではないでしょうか。私も、「こんなことをやりたい」と多くの人に話すうちに、人を紹介してもらったり、偶然サポートを得たり、ということを何度も積み重ねて今まで来ました。ママ達には、「まず外に出て、考えていることを皆に話してみて」と伝えたいです。


-ママ達の営業サポートもなさっているそうですが・・・・・・。
杉山さん:今年で5回目になる阿佐ヶ谷ママ&キッズEXPOに出展するママ達に向けて、チラシ作りや営業のアドバイスをしています。ハイコラ東京は、自分の好きなことをして社会とつながるママを応援しています。会員数は400名近くおり、その中から実際に自分でやってみたい、という方にウェブ戦略などの計6時間の講座を用意しています。


託児でなく、子連れで社会参加しながら地域と生きる

-参加しているママ達について聞かせてください。
杉山さん:私は、母の仕事が忙しくて子供時代、寂しい思いをしていました。出産してから、社会とつながりたいけれど子供を預けるという選択肢しかないことに疑問を感じており、子連れでできることを支援しようと考えました。託児せずに在宅で仕事をしていると子供の相手ができず、罪悪感を感じて煮詰まってしまう方も少なくありません。そんな方々が外に出て、仲間を作り、悩みを共有することで前に進んでもらえればと思います。
ママ達を見ていると問題意識が似ているせいか、打ち解けるのが非常に速いです。そして、他のママ達を見ながら、子連れで何かをやるという大混乱を乗り切る術を、身に着けていきます。子供のあやし方やお菓子のあげ方ひとつにしても、自分ひとりでは「こんなんじゃだめだ」という考えにとらわれ苦しくなることがありますが、そんなにこだわらなくてもなんとかなります。このあたりの適当さ、気楽さのバランスってひとりでいると分からないものなんですよね。


ママフラダンス発表会

ママフラダンス発表会(出典:ハイコラ東京)


ママ&キッズEXPOなど、親子と地域をつなぐ企画を全国各地で広げたい

-今後の展望をお願いします。
杉山さん:2017年3月30日に行われる第5回阿佐ヶ谷ママ&キッズEXPOは、阿佐ヶ谷区民センターを全館貸し切り、外部講師による講座や消防車・白バイも登場します。今年の出展数は64組にのぼります。昨年は約1,000人が来場しました。EXPOは今後も継続しますし、他の地域にも広げていきたいと思います。単にママだけのお祭りとしてではなく地域にも受け入れられる形を目指して努力をしてきたので、運営方法など多くのことを各地の団体と共有できると思います。
また、「子供は町のもの、皆のもの」ととらえていただけるよう、地域と親子をつなぐ企画にもさらに力を入れていきたいです。最後になりましたが、学生さんと親子をつなぐ、ということも始めたいと思っています。ハイコラ東京では、すべてのイベントを子連れで行っていますが、見守りシッターやイベントのボランティアとして、学生さんに広く呼びかけてみようと考えているところです。子供を産むまでまったく、子供に触れたことがないというケースが増えているので、学生さんにとっても良い経験となると思います。


第5回阿佐ヶ谷ママ&キッズEXPO

2017年3月30日に行われる第5回阿佐ヶ谷ママ&キッズEXPO(出典:ハイコラ東京)


ハイコラ東京: https://mamaworks.jimdo.com/
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子連れでおけいこプッペンプッペ: http://ameblo.jp/piyopiyo0430/