とうきょう子育てスイッチ 子育てマガジン

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地域で芽生えた先駆的な支援策や注目の取り組みを取り上げ、取材して紹介します。

分譲住宅として初の東京都子育て支援住宅認定住宅「イニシア西新井」

株式会社コスモスイニシア(港区)

*東京都子育て支援住宅認定制度:2016年2月に創設された、居住者の安全性や家事のしやすさなどに配慮された住宅で、かつ、子育てを支援する施設やサービスの提供など、子育てしやすい環境づくりのための取り組みを行っている優良な住宅を東京都が認定する制度。新築物件の場合、70項目以上の基準をクリアする必要がある。http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/child-care-seido.html

東京都子育て支援住宅認定制度のマーク
東京都子育て支援住宅認定制度のマーク

並木江梨加さん

株式会社コスモスイニシア レジデンシャル本部分譲事業部分譲一部一課チーフ<プロジェクトマネージャー> 田中一如さん(右)

マーケティング部門を経て、現職に。仕事や生活の中に新しい価値を見つけることを信条に持ち、お客さまの目線に立った案内を心がけている。趣味はフットサル、食べ歩き、娘さんと遊ぶこと。

 

株式会社コスモスイニシア 経営管理本部 経営企画部
一課チーフ 明石真実さん(左)

広報・経営企画を担当。子供の頃からキャンプに行き、自然が好き。自宅のベランダでプランター野菜を作り、日常生活に緑を取り入れることを心がけている。

子育てにやさしい居住空間への取り組みに、認定制度を利用

コスモスイニシアが手掛ける「イニシア西新井」が東京都子育て支援住宅に分譲マンションとして初認定されました。認定にチャレンジするきっかけを教えてください。

田中さん:当社はこれまで10万戸をこえるマンションを供給してまいりましたが、常によりよい住まいのカタチに挑み続けてきました。例えば、家を住み替えていくのではなく、家族の成長や暮らしと共に居住スペースをフレキシブルに変えることができるイニシアクラウドという住宅も提案しています。当社のこだわりや品質をお客さまに伝える際、社内での基準はありましたが、第三者の基準認定を持って、より分かりやすくこだわりをご説明できないかと検討をしていたところ、東京都子育て支援住宅認定のことを知りました。住宅購入を考えるお客さまは、小さなお子さまがいるご家族が多いことから、認定がより子育てにやさしい居住空間作りに取り組む社内の指針となり、住宅選びの基準のひとつになればと、東京都子育て支援住宅認定にチャレンジしました。

東京都子育て支援住宅認定をクリアするためには、新築物件の場合、必須62項目(木造の建築物以外は60項目)をすべて採用し、選択項目も全31項目のうち12項目以上適合することが条件となります。設計の段階から、一つひとつの認定項目に取り組み、イニシア西新井は74項目の認定基準をクリアして、分譲住宅として初の認定を受けることとなりました。

イニシア西新井外観(エントランス完成予想CG)
イニシア西新井外観(エントランス完成予想CG)。東武伊勢崎線「西新井駅」徒歩9分、東京メトロ「日比谷線・半蔵門線」2路線直通で都心にダイレクトにアクセスできる


子供の安全を配慮した居住空間 入居者同士のコミュニケーションづくりをお手伝い

イニシア西新井で取り入れた基準を具体的に教えてください。

田中さん:東京都子育て支援住宅認定の基準項目には、立地の条件に住居周辺に子育てに適した施設などがあるか、住宅内設備・空間や共用部分の安全性に関する一定基準のクリア、子育て支援施設設置などがあります。

イニシア西新井は、敷地から徒歩3分以内の距離にいくつかの公園があり、子供たちに人気の足立区の総合文化施設ギャラクシティも徒歩5分。幼稚園、保育園、小学校、病院などの教育・医療に加え、商業施設も徒歩圏内にあります。バルコニーからの子供の転落防止基準に則り、バルコニーの手すりから室外機までの距離を600mm以上取りました。玄関ドアや引き戸は指挟み防止仕様にし、下足入れにはベビーカーが収納できます。そのほか、感電防止のためシャッター付きコンセントの採用、壁の出隅の面取り、段差解消を行うなど安全性への対策を行っています。子育て支援施設に関しては、居住者のコミュニティ形成を目的として敷地内にトネリコウォークといった並木道の設置や、中庭のモミジパティオには植栽とベンチ、7階・8階にはスカイテラスといった芝生敷きの共用テラスを備えることで対応しました。

避難所などで使用する新聞スリッパを作る子供達
転落防止のため、バルコニーの手摺から室外機まで600mm以上確保している


田中さん:分譲マンションでは、子供が未就学児である、同世代などの共通点があるご入居者さまが多くいらっしゃいます。住み始めてからお子さまが通われている保育園、小学校などでお付き合いもでてくるでしょう。よりよい関係性が築かれるようにと、後でご説明しますマンション設備のひとつであるスノーピーク社のアウトドアアイテムを使い、ご入居後に、コミュニティ支援のウェルカムパーティーや防災アクションイベントの計画をしております。

居住空間を変化
リビング・ダイニングと隣接する居室との間仕切りは、トールスライドウォールを設置。開ければ空間が一体化して、広々としたリビングスペースが出現し、閉じれば子供部屋や客間としてプライベートな空間などフレキシブルに居住空間を変化させることができる


認定への取り組みで、従業員の意識に変化 購入希望者の指針に

東京都子育て支援住宅認定に取り組んだことで、従業員や購入希望者からの反響はありますか?

田中さん:東京都子育て支援住宅認定に取り組んだことで、こだわりをもって商品企画をしていたところを、改めて確認する作業になったことは大きいです。多くの認定基準がどうして必要なのかという認識を、部署を超えて従業員同士で共有でき、設計に携わる従業員からは、認定基準を知り、今後も取り入れていきたいところがあったという声があがっています。お客さまからは、インターネットなどでさまざまな住宅情報が飛び交う中、東京都から認定されている住宅ということが、購入候補の基準のひとつとなっているとお聞きしました。認定基準があることで私たちとしてもお客さまへの商品・仕様説明の際にわかりやすくお伝えすることができています。

イニシア西新井が第11回キッズデザイン賞受賞

このたび、イニシア西新井の取り組みが、第11回キッズデザイン賞を受賞したとお聞きしました。どのような取り組みですか?

田中さん:イニシア西新井の特徴の一つとして、アウトドアメーカーの株式会社スノーピークとコラボレーションし、mu.su.biホール(1階エントランスホール)にご入居者さまが共用で使用できるアウトドアアイテムを約500個備えました。マンション内の共用施設や近隣にある舎人公園などでのバーベキューやキャンプの際に貸し出しするほか、地震や自然災害時の防災備品としての使用も兼ね備えています。今後起こりうる大規模地震などの災害時には、マンションのご入居者さま同士の協力が不可欠です。イニシア西新井では、共用防災備品を備え、子育てと防災をテーマに、株式会社スノーピークとHITOTOWA INC.とコラボレーションし、ご入居者さま向けの防災イベントなどのコミュニティサポートを行うことで、子育て家族の日常の暮らしや遊びを防災教育・体験につなげることを目指しました。小さな子供たちでも普段の生活の中で楽しみながら、自然に防災が学べる取り組みが評価され、第11回キッズデザイン賞を受賞いたしました。

mu.su.biホール
mu.su.biホール(エントランスホール・完成予想CG)は、ご入居者さま同士がくつろいで談笑できる場でありたいとベンチスペースを設けた。左壁面の棚にアウトドアアイテムが揃う


マンションギャラリーを無料で地域に開放

無料で地域住民に貸し出しを行っているマンションギャラリーのことや、今後の展望などを教えてください。

明石さん:分譲事業部(販売担当)からの意見をもとに、イニシア西新井のマンションギャラリーは、地域に開いた場所にするため、半日無料のフリースペースとして提供し、英会話教室やヨガ、寝相アート、育児中のみなさまの集まりなどに利用いただいています。また、授乳室やおむつ替えコーナー、キッズルームを備え、土・日・祝日にはキッズルームにスタッフを配置しています。地域に新しく建つイニシア西新井を、地元で長く暮らす方々にも応援いただき、入居前から互いにコミュニケーションが取れる場になればと思っております。コスモスイニシアとしては、今後も東京都内に子育て世代にやさしい住空間を提供し、東京での子育てを楽しめる一助となりたいと思います。

マンションギャラリーは2階
マンションギャラリーは2階建て。1階にフリースペースや、キッズルームなどがある。フリースペースは地域に開放、各種イベントなども開催


写真協力:株式会社コスモスイニシア(プロフィール、マンションギャラリー写真を除く)

HP:https://www.cigr.co.jp/