とうきょう子育てスイッチ パパの子育て

ママも必見!「パパの子育てスイッチ」

【第15回】共働きだから、ママがやりきれないことをするのは当たり前~石田ファミリー

今回、取材に協力くださったのは、石田ファミリー。健康食品メーカーで働く武憲パパ(37歳)と人材サービス会社で働く朋子ママ(38歳)、武陽(たけはる)くん(5歳)、美海(みひろ)ちゃん(2歳)、武悠(たけひさ)くん(1歳)の5人家族です。お子さんは全員、0歳児から保育園に通っていて、パパはこの春から保育園の保護者会の会長になったそうです。

── パパは育児や家事にどのように関わっていますか?

パパ:平日は、朝6時半に起きて、洗濯物を干し、子供を起こしてトイレに連れていきます。できれば着替えまでさせるのですが、2歳の美海はイヤイヤ期の真っ最中。機嫌によっては、着替えまでたどり着けないこともありますね。 夜は帰宅後に、洗濯物をたたむ、食器を洗う、洗濯機のセットをします。早く帰れた日は 入浴・寝かしつけ等。
食事づくりなどは基本的にママまかせですね。DIY系や庭の芝生管理はパパなどと、大きな分担はなんとなくあります。

共働きだから、ママがやりきれないことをするのは当たり前~石田ファミリー

保育園に行くのは、仕事への直行や直帰で時間に余裕があるとき2週間に1、2度くらい。

風呂、寝かしつけなどは、ママの方が人気が高いですね。でも、3人分をこなさなくてはならないので、「ママがいい」と泣くのを無理矢理ごまかしつつ、パパの出番もあります。
寝かしつけの時に、絵本を読んであげるけれど、「さあ、寝ようか」というところでは、「ママがいい」となる感じですね。

── 土日や休日は?

パパ:土日や休日は、洗濯や掃除機かけ、少年サッカーの付き添い等もろもろです。一番下の子はママにべったりなので、上の子2人を連れて、公園に行くことも多いですね。

でも、先日、長男が「ボクは、ママをがまんしているんだ!」って言ったことがあって。朝から夕方まで、ママと長男がデートした日がありました。その間、下2人の面倒を見たのですが、子どもと遊ぶと家事が進まない……。昼食用のうどんをゆでるのに、いったいどのくらい時間かかっちゃうんだろうって、感じでしたね。

── パパが育児しようと思った時期ときっかけは?

パパ:特にきっかけはありません。家事については、両親が共働きの家庭に育ったので、「男女関係なく、できる家事はする」という習慣があり、子供が産まれる前から、家事をしていました。今は子供が生まれて家事が増えた分だけ、分担も増えた感じはありますが。

子供の頃から、自分が食べた食器を洗うのは当然という家庭環境で育ちました。自分もママも働いているんだから、夜でも休日でも、自分だけのんびりして、ママだけが家事して忙しくしているのは不公平。食べ終わった食器や、たたんでいる暇がない洗濯物、脱いだ服を洗うなどの処理をするのは、自分だなと。
共働きだから、ママがやりきれないところは、自分がやるのは当たり前だし、ママの時間がないなら、自分がやろうという感じです。

── お子さんとは、どんな風に接していますか?

パパ:子どもに関わり続けていると、成長に合わせて、自然と遊びの質が変わっていくじゃないですか。だから、子供と共に過ごしているだけで、特に意識して「育児しよう」と思ったことはありません。

子供がやることを一緒にするのが、子育てって感じです。子供と一緒に、図鑑を見るのもおもしろいですよ。

── パパはお子さんと過ごすどんな時間が好きですか?

パパ:長男は、僕の趣味(生き物・恐竜・釣りなど)を好きになってくれているので、一緒に博物館や動物園などに出かけるときですね。でも、宇宙関連(JAXA、はやぶさ、ISS)などは、いつの間にか長男にもママにも、興味も知識もおいて行かれてしまいました。長男とママの方が、詳しいんですよ。

長女は、「魔の2歳」の真っ最中ですが、甘えるのも上手。一緒に寝かしつけてる時など、ついデレデレしてしまいます。お砂場遊びをしたり、音楽に合わせてのお遊戯などが楽しいです。

次男はまだママが大好きなので、ほぼママが担当していますが、それでも一緒に遊んでいる時は楽しそうにしてくれています。

仕事からの帰宅が寝かしつけの時間になったとき、静かに玄関をあけると、寝室から上の2人がニコニコと飛び出してきてくれるときがあるんですよ。その時は最高に嬉しくて、デレデレしてしまいますね。ママは苦い顔をしますが……。

──パパが育児することで、ご自身にプラスになったことは?

パパ:自分自身には、プラスになったことは特に感じませんが、子供がいるという責任感は仕事をしていく上での(収入を安定させることなど)モチベーションをあげていると思います。

自分の子どもの頃からの(大人になると忘れていた)趣味、釣りや恐竜や動物園や水族館などについては、「子供と趣味を共有する」という大義名分で楽しんでいます。僕が子育てにあまり関わらなければ、子供がそれらのことを大好きにはならなかったと思います。

ただ、それらを好きになることは「子供にとってプラスなのか?」というと、自分としては疑問です。スポーツが好きな家庭ならスポーツ好きに、機械や車が好きな家ならそれが好きになるのでしょうね。今、興味を持っていることが、子供の将来に、何かメリットがあるのかはわかりません。

ママにとってメリット、プラスというのは特にないと思います。むしろまだまだ、自分の分担が足りないのではと思います。

── 育児家事するために、お仕事の帰宅時間など、調整されていますか?

パパ:勤務先まで通勤1時間半かかるので、通常の日は子供の起きている時間には帰宅できません。
ママの仕事や用事、子供が病気などのときは、訪問先を調整したりすることで、仕事への直行や直帰にして、時間を作っています。

──保育園の保護者会の会長をされているそうですが、なぜ、役員をされることになったんですか?
共働きだから、ママがやりきれないことをするのは当たり前~石田ファミリー

パパ:保育園で年に2~3度保護者会主催の行事があり、役員のママ達が忙しく働き、一方パパたちは「女の縄張り」を遠巻きで眺めながら、微妙に手伝いづらいような状況に見えました。僕自身が、手や口を出しづらい感じだったんです。基本お祭り好きなので、せっかくのお祭りに手を出せないのはもったいない。何とか参加する方法はないかと考えていました。

でも、ママたちだけの保護者会だと、結局断片的に手伝うだけになってしまうので、役割を受け持って、保護者会に入った方がいいと思いました。

役員をやってみようと思っていることを相談すると、ママからは、1人で役員になってはいけない「女の園に男が1人だといろいろやりづらいよ」と言われていました。長男の同級生のお父さんに声をかけたところ、1人だけ「前から興味があった。一緒にやろう」と言ってくれた人がいて、役員に立候補しました。

役員になることが決まると、(男性で最年長クラスなので)自然と会長をする「空気」になり、固辞せずどのまま引き受けました。

新役員が発足してみると、男性が会長になったことを聞いて、他のクラスでも2名のパパが立候補してくれました。そのため、今年は正副会長3名が男性という布陣になりました。ちなみに男性役員・会長は20数年ぶりのことだそうです。

── 保育園の役員になって、いかがですか?

パパ:まだ1カ月しかたっていないので、試行錯誤中です。月に1~2回、土曜日に打ち合わせしたり、メールのやり取りなどで、企画を進めています。 園の行事の手伝いと、保護者会主催の夕涼み会・もちつき会などの企画運営などをする予定です。

子育て自体もそうですが、保護者会の活動も、自分の遊びみたいな感じです。自分が楽しくやってみたいことが、またひとつ増えた感じ。役員会ということで、パパ同士の飲み会にも大義名分(?)ができますから。パパ同士がつながると、家族もつながってくる。趣味を増やすよりも、自分にとっては、バランスが取れた遊びを、ひとつ与えてもらったような感じです。

── パパに育児家事してもらうにあたって、心がけていることなどありますか?

ママ:義母がワーキングマザーで、男性が育児家事をすることがごく自然の環境であったためか、結婚・出産当初から私が何も言わずとも、家事育児をシェアしてくれています。わが家ではこれが普通になりつつあるので、もっと感謝の気持ちを言葉で伝えないとと思っています。

── パパの育児はどうでしょう?
共働きだから、ママがやりきれないことをするのは当たり前~石田ファミリー

ママ:十分よくやってくれているとは思いますが、欲を言えばもっと上を目指してほしいです。
家事・育児に関しては、まだまだ「お手伝い」感覚があるようです。パーツをやるのではなくて、一連の作業を完遂してくれるともっとうれしいです。

細かいことを言えば、子供をお風呂に入れるだけじゃなくて、子供と一緒に出てきて、体を拭き、着替えをさせるところまで完遂して欲しい。まとめられたゴミをゴミ捨て場に持っていくだけじゃなくて、部屋のゴミ箱からひとつに集めるところからやってくれると、パーフェクトだと思います。

主婦は家中のこまごまとしたところまで、やらないといけないので結構大変。ひとつでもパパの分担領域を増やしてくれると、もっと助かります。

── 育児に対して、意見が食い違うなど、ありましたか?

パパ:叱り方(僕が厳しすぎる等)で若干食い違いがありますが、目に余る程の場合はママが僕にアドバイスをくれています。

ママ:子供と接する時間が少ない分、「もっとできるはず」「なんでできないんだ」という思いが強くなって、厳しく接しすぎてしまうところがあるようです。
私が指摘したことに対して、納得できる部分は聞き入れてくれたり、または腹に落ちないときは話し合うということができるのはよいことだと思います。

あとは、自分の価値観を子どもに少し押しつけがちなところがあるので、その点は気にして欲しいかなと思います。

── お互いに「ここはもうちょっとこうして欲しいな」ということはありますか?

パパ:子供が3人になって、ママは本当に忙しそうです。改善点を求めることなど、特にありません。あえていうなら、部屋が散らかっていてもまったく問題ないので、もっと手を抜いていいと思っています。

ママ:生活の細かいところをもう少しきちんとお願いします。たとえば寝る前に歯を磨くとか、脱いだ服は片づけるとか、起こされなくても自分で起きるとか、年齢を考えて脂っこいものは食べないとか。それだけで私のストレスがかなり減ります!(笑)

── ありがとうございました!