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ゆるいつながりで、地域のパパ達の第一の受け皿でありたい

ゆるいつながりで、地域のパパ達の第一の受け皿でありたい

鹿子木亨紀さん

日本橋小網町在住。京都出身。共働きの妻と小学校1年生の長男との3人家族。職業は港区の金融機関で働くサラリーマン。休日は浜町公園で子供と遊んだり、自転車で丸の内、銀座、豊洲などにお出かけ。「地域のパパ友を増やしたい」との思いから、保育園のパパ友たちと「日本橋パパの会」を立ち上げ活動中。

鹿子木亨紀さん


保育園に張りだした「飲み会」のお誘いから始まり160名に

日本橋パパの会とはどんな会ですか?

 おもに日本橋周辺に在住・在勤の未就学児を持つパパ達のサークルです。2011年10月、地域にパパの友達が欲しいと思って、子供が通う保育園の掲示板に「パパ達で飲み会をやりましょう」と張り紙をしたのがはじまりです。「一人も来なかったらどうしよう」と不安でしたが、初回10人も集まってくれました。はじめは息子が通う保育園のパパの会だったのが、だんだん広がって「日本橋パパの会」になり、口コミやホームページから会員が入ってくるようになりました。現在メンバーは160人くらい、名簿は作らず会員数はメーリングリストの登録数で把握しています。


パパの会バーベキュー大会 パパ友の輪を広げる会の目的なので、かっちりした決まりごとはできるだけ作らず、ゆるい集まりにしています。昨年浜町公園で行われたバーベキューでは35家族以上、100人ほどが集まった。バーベキュー場が抽選制のため時期は未定だが年に一回は開催している(写真提供:日本橋パパの会)


活動内容を教えてください。

 定期的にやっているのは飲み会です。2か月に1回、地元のお店で土曜日の夜8時からスタート。集まるのは30人ほどで、二次会から参加する人もいますし、みんな歩いて帰れるので、大体日付が変わるまで飲んでいます。会話はおすすめの小児科、保育園のこと、子連れで行ける食べ物屋とか、地域の子育て情報交換が多いですね。
 他には、ファミリーでも楽しめるイベントを不定期で開催しています。一番大きなイベントは年に一回の浜町公園でのバーベキューですね。小規模なものだと、パパ達と子供で一緒にどこかお出かけする遠足。これは2ヶ月に1回くらい実施しています。この前は品川の水族館にパパと子供、5、6家族ぐらい行ってきました。パパが子供と出かけている間は、ママに自由時間をプレゼントできるので遠足はママたちにも評判はいいですね。
 150人もいるといろいろ特技を持った人がいますので、分科会のような形で、「パパRUN部」、「テニス部」、「動画編集講座」などもできて、それぞれに活動をしています。


鹿子木さん 「私はパパRUN部で日曜の朝、日本橋から浅草あたりまで走っています。元全日本レベルの選手だった人がコーチをしてくれて、初心者からフルマラソンを走れるようになった人もいるんですよ」(鹿子木さん)(写真提供:日本橋パパの会)


子育て中も、子育て後もつながる「パパの輪」ができた

パパの役割ってどんなことだと思われますか?

 公園などで多少危険でもダイナミックに遊んであげるとか、そういうのはパパならではかもしれないですね。お母さんって割と安全が優先して「あれしちゃだめ」「これしちゃだめ」って言っちゃう。パパと遊ぶことで子供も遊びの幅が広がる。そういうことは父親だからこそできるのかなぁと思います。
 家庭によって状況は違いますが、日常的な子供の世話もパパの役割ですよね。保育園の送迎や、帰宅後に晩御飯作って食べさせて、お風呂に入れてなど、子供の世話は結構みんなやっています。その反面、昭和的な価値観の上司の下で、長時間働かなきゃいけない会社もあり、家庭と仕事の両方からプレッシャーを受けていて、辛い人も多い。
でも、今のパパ達が不幸かと言うとそうじゃない。昭和時代のパパ達に比べたら、子供と一緒に過ごせる時間が多いので、全体的には楽しくて幸せだと思います。


「パパ友の輪を広げる」ために気をつけていることはありますか?

 ゆるさ第一でやっています。自分たちがやって楽しいことしかしないし、参加したい人が参加したいイベントに参加すればいい、という考えで、決まった会費もなく、イベントごとに実費で精算しています。


パパの会をやっていてよかったなあっていうのは、どういうところですか。

 パパの友達が増えたことに尽きますね。公園に自分の子供とだけ来て、知り合いがいないとトイレに行くのも一苦労。でもパパ友がいたら「ちょっと見ていて」とお願いできるし、子供同士も友達と一緒に遊べて楽しいですよね。
 近所を歩いていたら、パパ友2、3人と絶対会うんですよ。子育てはいつか終わりますが、パパ友の輪は残る。近所に「ちょっと飲みにいこうや」っていえる友達がいっぱいいるのは幸せなことだなぁと思います。


日本橋パパの会 「同じ地域に住み、同じような年代の子供を持つ親同士だから話題が尽きません。本当に楽しいです」(鹿子木さん)(写真提供:日本橋パパの会)


地域活動とパパをつなぐ役割を果たしたい

日本橋地域ならではの、パパの特徴はありますか?

 日本橋は古くからの住人も多いですが、近年マンションが次々に建って人口が急増しています。我が家も七年前に引っ越してきましたし、パパの会のメンバーも、95%ぐらいが新住民です。子育て中に地域との縁が欲しいと思っている新住民は多いのですが「なかなかきっかけがつかめない」という声もあります。
 日本橋パパの会では、五月末に大伝馬町で開かれる「日本橋くされ市」に、毎年子供用品のフリーマーケットで参加しています。私達新住民には地域活動への第一歩として、気軽に参加できる機会になっています。このようなイベントにこれからも参加して、古くからの住民と新住民との橋渡しの役割になればいいなと思っています。


鹿子木さん 「なかには『近所で飲みたいから来る』みたいな人もいるんですが、周りのパパのたちの影響を受けて『娘と半日留守番したよ!』と嬉しそうに報告してくれることもありました。パパ達も少しずつ成長しているんだなと思います」(鹿子木さん)


日本橋パパの会の今後について教えてください。

 会の発足から5年経ち、初期メンバーの子供達が小学生になったので、役員の代替わりをしました。でも相変わらず、ゆるいつながりの会なので、子供が大きくなったパパ達や、小さいお子さんのいるパパ達も支える地域活動の受け皿のひとつとして、これからも活動を続けていきたいですね


HP: http://papanokai.com/