イベントレポート

平成29年度協働コーディネート事業
第2回子育て協働セミナー
「先進的な協働事例~各自治体との協働体験~」
セミナーレポート

平成29年度協働コーディネート事業 第2回子育て協働セミナー パネルディスカッション「先進的な協働事例~各自治体との協働体験~」が、8月21日(月)に東京ウィメンズプラザで開催されました。当日は、協働会員や自治体関係者含む53組の方が参加しました。

パネルディスカッション「先進的な協働事例~各自治体との協働体験~」
こうとう子育てメッセで生まれた協働事業(江東区)

今回のセミナーでは、パネルディスカッション「先進的な協働事例~各自治体との協働体験~」として、江東区と世田谷区の協働事例の紹介をしました。

トップバッターは、江東区こども未来部子育て支援課長・堀田誠氏とママリングス代表・落合香代子氏。2016年11月に開催された「こうとう子育てメッセ」の協働についてお話しいただきました。

 

ママリングス代表・落合香代子氏

地域でさまざまな子育てイベントを開催するうちに、イベントには「共感性」と「楽しさ」が必要で、一過性ではなく継続的に、公共性を持つことを強く思った落合氏。子育て当事者の声を行政に届けたいと思った時に、江東区との協働事業募集を知り「こうとう子育てメッセ」の企画を応募、受託が決定。そこから担当の堀田氏とタッグを組み、ゼロから「こうとう子育てメッセ」を立ち上げていきました。メッセを作り上げていく際に一番大切にしたことは「対話」。メッセでは「子ども虐待のない地域づくり」をテーマに掲げていました。実行委員や区の担当者がメッセの意義や目的を確認する機会が必要と考え、話し合いの場「ワーキンググループ」を設けました。ファシリテーターを立て、全6回+フォローアップの会を開催。「メッセを開催する目的やお互いの想いを時間をかけて話し合っていきました。この場があったからこそ、メッセが無事開催できたと思います」と落合氏。

 

落合氏

落合氏

堀田氏からは、当初「こうとう子育てメッセ」の担当になった時、実は渋い顔で引き受けたとのこと、このイベントをする意義を落合氏に何度も尋ね、ワーキンググループへの参加を重ねるごとに実行委員や区の担当者が積極的に思いを語りあい、メッセ開催に向けて気持ちを一つにすることができたと話がありました。

 

堀田 誠氏

「こうとう子育てメッセは、行政だけではできなかったと思います。ママリングスの人脈を活用できたこと、育児当事者が実行委員を務めたこと、行政のニーズと釣り合った提案だったことなどから形になったと思います。今はこういう機会に関われて本当に良かったと感じています。行政、子育て団体がwin-winになる提案であれば、どんどん声を上げて欲しい」と堀田氏。最後に子ども虐待をゼロにする「江東モデル」を広げていきたいと落合氏が話すと、会場には大きな拍手が響きました。

 

パネルディスカッションパネルディスカッション「先進的な協働事例~各自治体との協働体験~」
地域の子育て計画は地域の協働で(世田谷区)

休憩を挟んで、世田谷区子ども・若者部子ども家庭課長・松本幸夫氏とNPO法人せたがや子育てネット代表・松田妙子氏から、「区民版子ども・子育て会議」についてお話しいただきました。

松田妙子氏

2001年に子育て支援グループ「amigo」を立ち上げ、 産前・産後中心の支援を行ってきた松田氏。設立当初から、世田谷区に育児訪問などの必要性を唱え、区の事業として実現。子育てメッセをいち早く行うなど活動を行ってきました。
世田谷区は、待機児童ワースト1、在宅子育て支援も問題が山積みであることから、地域の問題を区民が解決プロセスを考えるところから参加できないかと区に提案し、2013年「区民版子ども・子育て会議」が誕生。世田谷区の子育てに関心のある人なら誰でも参加できるオープンな場として、子育て団体や行政の職員、中高生が参加し、1年目に参加者の所属の数が100を超えました。議題になるテーマも様々で、会議では「中高生、若者の話を大人はまず聴く」約束があるとのこと。子育て会議から参加団体同士のコラボが生まれたり、区の事業に発展したりと成果も出ています。区民からは「自分たちの困りごとが話せる場」としても認識されてきました。

 

協働発表の様子
協働発表の様子松本氏からは、自己紹介から行政の予算スケジュールについてお話しがありました。行政に協働案を持ち掛けるなら、予算が確定する過程やスケジュールを知ることも大事。団体にとっていい事業提案があっても、行政のニーズとずれていると実現が難しい、双方で課題、目的が合ってこその協働であることを話されていました。

 

セミナーの様子松本氏から「協働を進める上で区職員の異動で不都合なことはないか」と松田氏に質問があがりました。
松田氏は「区職員の異動はチャンスと思っています。新しい担当者にゼロから事業の説明をすることになりますが、その人にわかってもらえる説明をすることで、改めて事業内容の確認にもなります。前担当者の異動先の課とコラボ企画が実現することもありました。顔の見える関係を多く積み重ねていくことが大事だと思います」と答えられていました。この話に「なるほど!」とうなずかれている方が多くいらっしゃいました。

統括・質疑応答

世田谷区の協働事例の発表終了後、質疑応答を行い、参加の協働コーディネーターの紹介が行われました。
当日は、小山訓久さん(NPO法人リトルワンズ)、赤星裕美さん(NPO法人彩結び)、大島由起雄さん(NPO法人きずなメール・プロジェクト)、杉山めぐみさん(プッペンプッペ)、落合香代子さん(ママリングス)が参加しました。

 

小山訓久さん(NPO法人リトルワンズ)

東京子育て応援事業の説明の様子その後、東京都福祉保健局総務部企画政策課課長代理・志田隆英氏より、東京子育て応援事業の説明が行われました。

 

東京子育て応援基金を活用した助成制度の説明の様子

こちらは東京子育て応援基金を活用した助成制度です。応募方法などをみなさん真剣に聞いていました。

名刺交換会

司会の小山氏から「協働はみなさんが主役です。これからの名刺交換会でもぜひ積極的に交流を図ってください」と声があがると、参加者の方はみなさん、自身の活動を書いたボードを手に活発的に交流を行っていました。

 

名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子

協働コーディネーターも紹介ボードを書いて、参加者との交流を図りました。

 

名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子
名刺交換会の様子

時には輪になってみなさんで話し込む場面も。

 

名刺交換会の様子

参加団体の方からの資料が手に取れるコーナーを設けました。

みなさんの交流がまだまだ続く中でしたが、お時間となり、セミナーが終了しました。
ご自身の活動を、笑顔でじっくりと話されている方が多い会となりました。

次回の第3回子育て協働セミナーは、11月を予定しております。
詳しい内容につきましては、とうきょう子育てスイッチ及び、子育て応援とうきょう会議協働コーディネート事業のホームページで発表いたします。

いろんな団体とつながりたい、自治体や企業との出会いが欲しいと考えている協働会員の方は、ぜひ、協働セミナーをご活用ください。

様々な分野で活躍されている協働コーディネーターと直接話す機会もあります。
今回参加された方も、どうぞ次回も足をお運びください。

子育て応援とうきょう会議
協働コーディネート事業
http://coseminar.kosodateswitch.jp/