イベントレポート

平成29年度協働コーディネート事業
第3回子育て協働セミナー
「先進的な協働事例~各自治体との協働体験~」
セミナーレポート

平成29年度協働コーディネート事業 第3回子育て協働セミナー「先進的な協働事例~企業や病院との協働体験~」が、11月28日(火)に東京ウィメンズプラザで開催されました。当日は、子育て団体や協働会員、自治体関係者含む43名の方が参加しました。

今回のセミナーでは「先進的な協働事例~企業や病院との協働体験~」と題し、今年の協働促進コーディネーターが行った協働事例3例の紹介をしました。

司会は、前回「こうとう子育てメッセ」についてお話いただいたママリングスの代表・落合香代子さんに務めていただきました。

 

ソニー生命保険会社×商店街×地元のお母さん

 

企業との協働体験①「ソニー生命保険会社×商店街×地元のお母さん」

トップバッターとして、「ソニー生命保険会社×商店街×地元のお母さん」の協働体験を、ソニー生命保険株式会社の金子智さんと東宏樹さん、三軒茶屋銀座商店街振興組合・理事長の飯島祥夫さん、協働促進コーディネーター・プッペンプッペ代表の杉山めぐみさんにお話しいただきました。

子供の誕生をきっかけに「子連れでおけいこプッペンプッペ」を立ち上げ、現在は主に杉並区・世田谷区で、親子と地域、企業をつなぐ任意団体「ハイコラ東京」の活動を行う杉山さん。
平成29年1月に行われた世田谷まちなか観光メッセでの、まち歩きコンテストに応募しませんか?というお誘いが、おむつ替えMAPプロジェクトが始まるきっかけでした。

 

 

多くのお母さん達と関わる中で、子連れで外出する際におむつ替えができる場所や、子供も一緒に入れる多機能トイレがあるところなどを知りたいという話を杉山さんは、いろいろなところで聞いていました。そこで「まち歩きマップにおむつ替えができる場所を載せてみてはどうだろう?」と早速、三軒茶屋銀座商店街の理事長の飯島祥夫さんに相談、商店街も子供連れのお母さん達に来て欲しいという思いはありましたが、試行錯誤が続いていた時期。杉山さんの話に、飯島氏が賛同し、協力することとなりました。コンテストへの応募が締め切り間近だったため、この時、杉山さん一人で三軒茶屋の街を歩き、おむつ替えのできるトイレなどを探し、マップを作成しました。残念ながらコンテストでの受賞はなかったものの、まちなか観光メッセでマップを掲示、配布したところ、多くの赤ちゃん連れの親子が真剣に見ている姿が見受けられました。ソニー生命保険株式会社の金子さんと東さんとは、イベントで知り合いになり、おむつ替えマップの話をしたところ、赤ちゃんのいる家族にはもちろん、三軒茶屋に遊びに来る子供連れの方にも使えるものだと共感いただき、マップ発行の費用などを協力いただきました。

 

 

その後、このマップは平成29年10月1日に開催の世田谷区男女共同参画センターらぷらすフェスタで採用、来場者への配布が行われました。マップ制作は「おむつ替えプロジェクト」として親子×商店街×企業の3者が意見交換をする場を設け、現在も進行中です。意見交換会でお母さん達からでた意見は、商店街関係者や企業にとっても貴重なものです。お母さん達からも街を親子で快適に過ごしたいという気持ちを伝える場として活発な意見が出ています。おむつ替えマップが作成されてからは、商店街の洋装店で、試着ボックスをおむつ替えに提供するのはどうか、という案を頂いたりしました。おむつ替えマップが親子と街をつなげるツールとなり、街が動き出した事例を聞いて、参加者の方がうなずく姿が多く見られました。

企業との協働体験②「東日本旅客鉄道株式会社×NPO法人彩結び」

2例目は、「東日本旅客鉄道株式会社×NPO法人彩結び」と題し、東日本旅客鉄道株式会社の江越純子さんと山﨑優奈さん、協働促進コーディネーター・NPO法人彩結び共同代表の赤星裕美さんにお話しいただきました。

 

 

はじめに東日本旅客鉄道株式会社事業創造本部 地域活性化部門課長 子育てシニアグループリーダーの江越純子さんから東日本グループが進めている子育て支援事業「HAPPY CHIRD PROJECT」の説明をいただきました。「HAPPY CHIRD PROJECT」とは、「地域に生きる。世界に伸びる」をテーマに掲げ、沿線のくらしづくり、働く女性への支援の一環として、駅型保育園などの子育て支援施設の開設や、子供とシニアを中心とした多世代が交流できるまちづくり「コトニア(COTONIOR)ガーデン」のオープン、子ども見守りサービス「まもレール」などを推進しています。

現在、コトニア赤羽では、コミュニティカフェを中心に地域の方々が自然にふれあい、交流できる場として、NPO法人彩結びがコミュニティカフェを運営、通所介護施設と認可保育園が入る複合施設となっています。

 

 

NPO法人彩結び共同代表の赤星裕美さんからは、団体のはじまりや、理念、活動を続けていく中での失敗談や成功談、協働のポイントをお話しいただきました。活動を始めた頃、自分達の活動や理念が、周りに伝わっていなかったことなどやキーマンを味方にする、地道な広報活動を続けていくこと、積み重ねで信頼関係を気づいていくなどの経験から出たお話をいだきました。地域での協働には両者の重なる思いを何度も会って話し、認識を共有することを、2氏ともお話しいただいたのが、多くの参加者の方にも響いたように感じました。

 

 

病院との協働体験「アルテミスウイメンズホスピタル×NPO法人きずなメール・プロジェクト」

3例目は、病院との協働体験を医療法人社団レニア会アルテミスウイメンズホスピタル副理事長の武谷典子さんと協働促進コーディネーター・NPO法人きずなメール・プロジェクト代表理事の大島由起雄さんよりお話しいただきました。

 

協働発表の様子

 

アルテミスウイメンズホスピタルの紹介動画を見た後、大島さんより、きずなメール・プロジェクトの概要と、アルテミスウイメンズホスピタルとの協働で配信されている「アルテミス@きずなメール」について説明をいただきました。東日本大震災の時、同院(当時は「きよせの森総合病院」)が被災者に寄り添うフェイスブックメッセージを発信し、それを読んだ大島さんが感動して連絡したことが、協働のきっかけでした。武谷さんは、以前より産院に訪れる妊婦さんや出産後の女性に継続的な子育てについての情報提供や母親支援サービスが必要を感じていたところ、きずなメールによってが情報提供と出産後の女性(母親)とへの寄り添いが同時に実現できると知り採用しました。また武谷さんは、同院がある東久留米市にも、広くは子育て支援施策、狭くは乳幼児虐待予防の施策として医師会とともに採用を働きかけ、自治体の事業としても配信されることになりました。

 これにより同じ地域で「きずなメール」を活用した2つの子育て応援メールが配信されることになりましたが、医療機関と自治体、それぞれの長所を活かすように原稿をカスタマイズし、また登録の呼びかけにおいても産院でも市の子育て応援メールの周知に積極的に協力してくれる形が実現しました。妊娠出産~子育て期の地域における支援には、産院(分娩施設)と自治体の連携は不可欠です。きずなメール事業の実施団体であるNPO法人きずなメール・プロジェクトではこれを「東久留米モデル」と呼び、全国の医療機関や自治体に「コンテンツによる孤育て予防」に活用して欲しいと提案しています。大島さんと武谷さんのあたたかなお話に会場が和みました。

 

 

協働の一歩前に

プログラムの最後はNPO法人リトルワンズ代表理事の小山訓久さんから、「協働の一歩前に」と題して、お話しいただきました。最初に現在リトルワンズと学研ココファングループがシングルマザーの就労支援・生活支援などを目的に進めている協働事業「学研アカデミー保育士養成コース」について、株式会社学研ココファンアカデミーの矢野さんよりお話がありました。

 

 

その後、小山さんより「協働の一歩前」と題してお話しがありました。協働をしたいと思ったら、自分のことを掘り起こし棚卸をする、先輩たちに頼る、切り口を変えて提案する、の3つを分かりやすくお話しいただきました。

 

 

名刺交換会
団体紹介を書いたボードを首に下げて、名刺交換会が始まりました。
積極的に声をかける方が多く、時間まで話が盛り上がっているところが見受けられました。

 






名刺交換会の様子
名刺交換会の様子

 

次回の第4回子育て協働セミナーは、2018年2月を予定しております。
詳しい内容につきましては、とうきょう子育てスイッチ及び、子育て応援とうきょう会議協働コーディネート事業のホームページでお知らせいたします。

いろんな団体とつながりたい、自治体や企業との出会いが欲しいと考えている協働会員の方は、ぜひ、協働セミナーをご活用ください。
様々な分野で活躍されている協働コーディネーターと直接話す機会もございます。
今回参加された方も、どうぞ次回も足をお運びください。

子育て応援とうきょう会議
協働コーディネート事業
http://coseminar.kosodateswitch.jp/