イベントレポート

平成29年度協働コーディネート事業
第4回子育て協働セミナー
「子育て支援で社会課題を解決!わかり合って広がるTokyo子育て~」

 

平成29年度協働コーディネート事業 第4回子育て協働セミナー「子育て支援で社会課題を解決!わかり合って広がるTokyo子育て」が、2月22日(火)に関東ITソフトウェア健康保険組合 市ケ谷健保会館で開催されました。当日は、子育て支援団体やNPO、企業などの方が参加しました。

前半は、長くNPOの支援に携わっている株式会社シンカ代表の町井則雄氏より「子育て支援で社会課題を解決!わかり合って広がるTokyo子育て」の基調講演をいただき、後半はグループワーク「『伝える』と『伝わる』は違う!? ~共通言語を探そう~」と名刺交換会が行われました。

司会は、協働促進コーディネーターのNPO法人彩結び共同代表の赤星裕美氏が行いました。

ソニー生命保険会社×商店街×地元のお母さん

 

基調講演
「子育て支援で社会課題を解決!わかり合って広がるTokyo子育て」

 

町井氏より「社会課題の現状と共感と共創を生むための二本柱で、世界の社会状況からお話しします」と、講演会は始まりました。

21世紀の世界課題として「人口増加と水問題」があり、それを巡って持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)が2015年に採択。2015年に起こった変化のポイント(SDGs、COP21パリ協定の採択、CO2排出取引のビックビジネス化など)を説明いただきました。

 

「このような世界の流れは、一見子育て支援に直接関係がないように思えますが、実は大いに関係がある出来事です。それは、これから大人になる子供達の未来に関わることだからです。子供達が大人になった時、どんな社会で過ごしていくかを見据えて、活動を考えることが大事です」と町井氏。

今後日本が直面する様々な問題(少子超高齢化、医療費の増大、GDPシェアの変化など)を、長期的な流れでお話しいただき、社会課題解決のための3つの視点、俯瞰的視点、多面的視点、共感の視点を教えていただきました。

 

 俯瞰的な視点とは、目の前の事実だけに目を向けず、変化しないものをみること、多面的な視点とは、表層的な「状態課題」に惑わされず、本質課題を見抜くことです。
具体的な例として、東日本大震災の学生ボランティア参加人数が、阪神淡路大震災より少なかったことを取り上げ、数字を比較するだけの判断ではなく、学生の人口割合や若者人口の変化を見て判断することなど、他にもいくつか例を出してお話しいただきました。

 

 共感の視点では、四角い社会貢献を丸く見せ、もっと多くの人が積極的に社会課題に積極的にかかわる仕掛けを挙げていただきました。

町井氏自身が行った事例をあげていただき、
「重い、分かりにくいと思われがちな社会課題を、いかに自分事にしてもらうかがポイントです。仕掛けとしてデザインの力を借りたり、既存のものを意外性なもので組み合わせたり、ネガティブなイメージをポジティブなイメージにブランディングすることで変わっていきます」とお話しいただきました。

 

最後に、意外性で生まれた効果アップの手法の具体例として、日本財団とStand for mothers(ママ達が作るママ達のための東北地方太平洋地震の被災地のママとこどもを支援する団体)がコラボをした例を挙げていただきました。

 

グループワーク
「『伝える』と『伝わる』は違う!? ~共通言語を探そう~」

 

グループワークでは、町井氏と日菜あこ氏(株式会社シンカ)がファシリテーターを行いました。

 

日菜氏は、 心育児研究家として、SNSを通じてママのメンタルケアや若くしてママになったママコミュニティの運営、メディア活動を行っています。先に上げたStand for mothersにも関わっていました。

 

若いママが、地域のサークルや子育て支援施設に行かない理由として、若いママだから育児放棄をしていると思われているのではないか?受け入れてもらえるかと思っていることがベースにあること。そして、子育て応援をしている場所や親子で遊べる場所が近くにあるのに、どうして情報が届かないのか?という理由には、ママ達が子育て支援団体のHPや ブログを読んでも分からない(文章が長いなど)→読まない→届かないという負のループになっていることがあります。

 

「負のループを抜けるには、まず活動をママ達に『目に止めて貰うこと』が大事」と日菜氏。

 

ママ達は自分の興味のある情報を瞬時に得るためにSNSの投稿に付けることができるハッシュタグ(#)を活用しています。ハッシュタグを使ってSNS投稿すると、ママに読まれる可能性があがります。

 

「ハッシュタグで子育て支援団体のホームページにたどり着いたママですが、そこに書かれていた活動説明が長文で、どんな活動なのか分かりにくいと読んでくれません。育児、家事に忙しいママは、できるだけ簡潔で分かりやすい情報を求めています。ホームページのトップページある最初の一文で、活動内容を把握できるようになっていますか?」と日菜氏。いくつかあがった例を見て「あ!確かに」と思った方もいらっしゃいました。

 

この話を受けてからのワークでは、ハッシュタグ(#)を利用して、対象とする母親たちに、活動内容の最も伝えたいワードを3つ挙げて、ハッシュタグ化することを行いました。

 

そして次のワークでは、団体の主な活動を「1文」で紹介することを行いました。
「私は〇〇を行っています」という文を使って、できるだけシンプルにまとめていきます。

 

 

一人ひとり発表の様子

このふたつのワークが終わった後、自己紹介を兼ねて、ハッシュタグと活動を1文にしたものを、一人ひとり発表していきました。

「難しかった」、「伝えたいものがクリア」になったなどの意見があがりました。

「ハッシュタグは、単語が効果的です」(町井氏)

 

続いてのワークは、ママの「現状」を読み解くワークとして、提示した3つの育児の悩みからひとつを選び、育児の悩みの文頭に、「なんで」をつける。続いて、ママの「現状」を読み解くワークとして育児の悩みの文末に「どうなる?」をつけたものをグループワークで考えました。

 

グループワークは、大いに盛り上がり、時にはじっくり話しあう様子が見受けられました。


挙がった内容をグループの代表が発表し、それぞれの発表にみなさん大きくうなずいていました。

 

全体のワークを通じて、「ママの現状と心情を読み解き、ママの『代弁者』となることで共感が生まれる、ママ達に自分に関係がある『自分事』と思ってもらえるが大切」と町井氏から総論がありました。

 

名刺交換会
グループワークを終え、場が温まった中で名刺交換が行われました。


名刺交換会の様子

協働促進コーディネーターとの交流も見られました。
名刺交換会の様子

 

今回で平成29年度協働コーディネート事業 子育て協働セミナーは終了となりました。

 

2018年春以降の開催につきましては、とうきょう子育てスイッチ で発表いたします。
いろんな団体とつながりたい、自治体や企業との出会いが欲しいと考えている協働会員の方は、ぜひ、協働セミナーをご活用ください。

 

子育て応援とうきょう会議
協働コーディネート事業
http://coseminar.kosodateswitch.jp/