イベントレポート

平成30年度 「第1回子育て協働セミナー」

 平成30年度 第1回子育て協働セミナーが、12月4日(火)に関東ITソフトウェア健康保険組合 大久保保険会館で開催されました。当日は、都内で子育て支援活動をしているさまざまな団体やNPO、企業などの方が参加しました。

前半は「行政との協働」をテーマに『協働における「話すちから」とは』の講演が行われ、後半は協働についてのグループワーク『団体の強みを伝える自己紹介!~つながりを生み出すプロフィールを考えよう~』が行われました。また、最後に会場に集まった方々で名刺交換会が行われました。

 

司会進行はNPO法人彩結び共同代表の赤星裕美氏

司会進行はNPO法人彩結び共同代表の赤星裕美氏

 

講演

『協働における「話すちから」とは』
登壇者:竹内明日香氏(一般社団法人アルバ・エデュ 代表理事)
      大川育子氏(文京区教育委員会 教育推進部 教育総務課 教育改革担当主査)

 

最初に、竹内氏から、アルバ・エデュの取り組みについて紹介がありました。
ご自身の携わった仕事をきっかけに、日本の子供たちの「話すちから」を高めたいと活動を開始し、今では文京区や東京都からの依頼を受けています。子供たちが話す力を身につけることによって、将来、それぞれの道を切り拓いていってほしいと、竹内氏は話します。

 

竹内氏から、アルバ・エデュの取り組みについて紹介

さらに協働についての話において、協働を考えるときには、
1.どのレベルで活動したいか
2.何が足りないのか
3.どこと協働するか
の順番で考えることがまず大事だといいます。

 

ここで各自の活動を、「課題」「解決策」「具体的活動」「目標」の項目でまとめ、参加者が自身の活動の振り返るワークを行いました。その内容を隣の席の人とシェアし、お互いにフィードバックを行いました。

参加者が自身の活動の振り返るワークを行いました

 

続いて、アルバ・エデュのこれまでの協働のステップについての紹介がありました。最初は、企業とのコラボからスタート。場所と知名度を提供してもらうことによって「ヒト」を集めることが目標でした。2つ目のステップでは学校への出前授業が始まった経緯、3つ目では、東京都のフォーラムに参加してから始まった都の教育庁からの授業受託。具体的には中・高校のキャリア教育の授業や小学校のオリンピック・パラリンピック教育に絡めたプログラムの提供についてのお話がありました。四つ目のステップである文京区においては、区の重点施策のひとつに位置付けられた「プレゼンテーション能力向上プログラム」の実施、区の教育を考える研究会、研究指定校への授業提供、教員研修などにも参画しています。最後に現在手掛けられている国、地方、大学への働きかけ、スポーツアスリートや他の団体との横のつながりについても言及がありました。

協働相手の文京区教育委員会の大川氏にご登壇いただき、協働のきっかけや、実際にプレゼンテーション授業を行った学校からの感想についてお話いただきました。

 

協働相手の文京区教育委員会の大川氏

 

「伝えるための話し方、インパクトの与え方、身振り手振り、フリップやスライドの作り方など、教員の持ちえないものを持っており、話を聞いていて納得できること・勉強させられることが大変多かった」
「生徒の思考力が高まり、それにつれて表現力や判断力もついてきた」
「伝える相手や状況に応じた表現ができるようになった」
といったフィードバックが現場の教員からあったことが紹介されました。
自己肯定感を高め、堂々と発表できる生徒を増やしたいという、アルバ・エデュの目標が達成されているようです。

最後に、話す力は、「コツ」を知って「練習」することで、誰でもできるようになるというお話があり、コツと練習についてのポイントが話され、講演は終了となりました。

 

グループワーク

『団体の強みを伝える自己紹介!~つながりを生み出すプロフィールを考えよう~ 』
ファシリテーター:田邊健史氏(地域連携ステーション「フミコム」コミュニティマイスター)

 

地域でさまざまな活動をする市民や団体をサポートする中間支援施設「地域連携ステーション『フミコム』」のコミュニティマイスター

グループワークのファシリテーターを務められたのは、田邊氏。地域でさまざまな活動をする市民や団体をサポートする中間支援施設「地域連携ステーション『フミコム』」のコミュニティマイスターとして活動をしています。

 

今回のグループワークの目標は、次の3点です。
1.新たな活動への発展となること
2.身近に相談できる関係性をつくる
3.実施事業の周知・活性化

 

さまざまな団体をつなげる立場にいる田邊氏が、協働をするにあたって最も重要だと思うのは、「ゴールの明確化」だといいます。また、自分と協働を組む相手がメリットを感じられることも重要です。自分と組みたいと思ってもらえる理由、自分と組むことによって相手が得られる価値は何かを明確にできるかどうかも大切なポイントとなります。
そのために、まずは「自分を知る」ことが大切です。さらに自分のことを相手に伝える中で、新たな気付きを得るために、簡単なワークを行いました。

 

まずは「自分を知る」ことが大切

 

自分を知ったところで、改めて協働で得られるものは何かについて考えます。
協働で得られることには、「人・モノ・カネ・情報などの経営資源の獲得」「活動の賛同者の増加」「活動の価値の再定義」など、さまざまあります。なかでも田邊氏が強調するのは、「協働することによって、地域がよくなる!よくなる、とは何かを考えて活動」しなければ、協働自体が続かないという点でした。

協働を考えることは、現在の自分たちの事業を見直す絶好の機会でもあります。協働することによって、自分たちだけのメリットだけにとどまらず、相手の要望やメリットにも応えることができるか、という視点が大切だということでした。

グループワークでは、「関係者マップ」というものを作成しました。このマップで、自分の活動団体の「支援者」「実践者」「(支援の)対象」「課題は何か、協力してほしいポイント」をまとめます。
グループごとに各自の発表とそのフィードバックを行いまいした。

 

グループワークでは、「関係者マップ」というものを作成

どのテーブルも、熱心な発表が行われ、発表者以外の人たちからはたくさんの質問があがっていました。

 

最後に協働を楽しむためには、
・協働をすることでどうなりたいのかを明確にすること
・そのために何をすればいいことを考えること
・自分の話をするときや相手の話を聞き具体化する過程で自分と周りがワクワクするか?
が大切であるというお話があり、グループワークは終了となりました。

 

協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」利用説明

登壇者:株式会社コネクティル

 

新しくオープンした協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」の利用説明を行いました。
このサイトに参加することにより、
・自分のページやイベント登録をすることで、他の団体に活動をアピールすることができる
・他の団体の活動、情報を見て、協働相手を探すことができる
・掲示板に登録/いいね!でみんなと交流することができる
といったメリットがあります。

 

東京子育てスイッチ活動の輪を広げるサイト

 

詳しくはサイトをご確認ください。http://kosodateswitch.jp/kyodokoryu/
またこの機会に、協働会員に登録していない団体様はぜひご登録ください。

 

子供が輝く東京・応援事業 制度説明

登壇者:石川和宣氏(東京都 福祉保健局 総務部 企画政策課)

 

続いて、『子供が輝く東京・応援事業』の制度説明がありました。
こちらは、公益財団法人 東京都福祉保健財団が、都からの出えんと都民等からの寄付による「子供が輝く東京・応援基金」を活用し、NPOや企業等による結婚、子育て、学び、就労までのライフステージに応じた取組に助成を行う事業です。

名刺交換会

最後に、会場に集まった皆さん同士で名刺交換が行われ、盛会のうちにセミナーは終了となりました。

 

会場に集まった皆さん同士で名刺交換が行わた

盛会のうちにセミナーは終了

 

次回の子育て協働セミナーは、2019年1月30日(水) ウィメンズプラザでの開催を予定しています。

いろんな団体とつながりたい、自治体や企業との出会いが欲しいと考えている協働会員の方は、ぜひ、協働セミナーをご活用ください。

また、次回は企業との協働がテーマとなっております。今回参加された方にも新しい学びがありますので、よろしければご参加ください!