イベントレポート

平成30年度 「第2回子育て協働セミナー」

平成30年度 第2回子育て協働セミナーが、1月30日(水)に東京ウィメンズプラザで開催されました。当日は、都内で子育て支援活動をしているさまざまな団体やNPO、企業の方などが参加しました。
前半は企業とNPO団体との協働事例2つの発表、後半は参加者全員によるグループワーク、最後に会場に集まった方々の名刺交換会が行われました。

司会・進行はNPO法人彩結び共同代表の赤星裕美氏が務めました

司会・進行はNPO法人彩結び共同代表の赤星裕美氏が務めました

先進的な協働事例 ~企業との協働体験~

①NPO法人せたがや子育てネット×ユニクロ世田谷千歳台店
~お店のキッズスペースで、地域の親子のゆるっと交流会~
登壇者:明石 眞弓氏(NPO法人せたがや子育てネット 理事)
      龍野 頼子氏(ユニクロ世田谷千歳台店)

■企業×行政×NPOによる協働 「コラボパネル展示」
せたがや子育てネットとユニクロ世田谷千歳台店との協働事業は、2段階の経過を経て実行されています。
最初の取り組みは、ユニクロ世田谷千歳台店から地域貢献の一環として「コラボパネル展示」の相談が世田谷区官民連携課にあったことがきっかけでした。その後、NPO法人せたがや子育てネット、世田谷区子ども家庭課に相談があり協働が開始。このコラボパネル展示により、それぞれの活動周知など各団体プラスの効果が得られました。

企業×行政×NPOによる協働 「コラボパネル展示」

■「子育てサロン」開催
次の取り組みは、最初のコラボパネル展示を見た明石氏が、ユニクロ世田谷千歳台店に、店舗内での子育てサロン開催を相談したことから始まりました。
主に現場の準備や物品の購入などをユニクロ世田谷千歳台店、情報収集や企画の立案、講師手配などをせたがや子育てネットが務めるなど、準備と役割分担を決めて開催。この「子育てサロン@ユニクロ」はその後も回数を重ね、絵本の読み聞かせ、抱っことおんぶ講座、ユニクロスタッフによる赤ちゃんの衣類紹介など、企画を変えて開催されています。毎回大勢の親子連れが店舗を訪れて、地域交流を深めています。

「子育てサロン」開催

ユニクロ世田谷千歳台店との協働により、せがたや子育てネットとしては、「身近な場所に親子が集える場所を提供することができる」、「地域の情報を提供しながら緩いつながりをつくっていくことができる」、などのメリットを感じていると言います。一方、ユニクロ世田谷千歳台店でも、「われわれの店舗は、お客様あっての商売だ」と企業姿勢に変化が起こっただけでなく、ワークショップの開催によりファミリー層の来店が増え、「ユニクロに行くなら千歳台店に行こう」という動機付けにもなっているといいます。龍野氏は、「これからも、地域の一員として貢献できる店舗であるよう、さまざまな取り組みを行っていきたい」と締めくくりました。

②NPO法人コドモ・ワカモノまちing×安田不動産株式会社
登壇者:星野 諭氏(NPO法人コドモ・ワカモノまちing 代表理事)
      松下 学人氏(安田不動産株式会社 開発事業本部 開発第三部 第一課長)
      堂前 武氏(安田不動産株式会社 資産営業事業本部 資産営業第二部 第一課 副長)

■子ども基地の取り壊しから、移動式あそび場が誕生
コドモ・ワカモノまちingの代表理事を務める星野氏が最初に取り組んだのは、空き家を改装した子供の居場所「子ども基地」の運営でした。しかし、都市の変化とともに子ども基地は取り壊しに。「お金もない、場所もない」という状況でしたが、逆転の発想によって、広場や公開空地、道路に遊びを出前する活動を開始します。移動式あそび場は、たまたまふらっと通りかかった人があそびに参加できるところがおもしろい、と星野氏。将棋台をおいておくだけで、子供とおじいちゃんが将棋を始めたり、寒いときにはおばあちゃんが用意した足湯コーナーで子供と大人のおしゃべりが始まったりと、世代を超えた交流が自然と生まれるのも魅力だといいます。

子ども基地の取り壊しから、移動式あそび場が誕生

■移動式あそび場の事例
まず初めの事例はワテラスについてです。ワテラスは千代田区にある、住宅・オフィス・商業施設・学生マンションなどが入る複合施設です。神田淡路町地区の再開発の一環として建設されました。
再開発をするにあたって、こちらの地域活動を推進する法人(一般社団法人淡路エリアマネジメント)の一部運営を安田不動産が支援しています。
ワテラスでは、この地域に住んでいた住民、分譲マンションを購入した新しい住民、この地域に勤務しているオフィスワーカー、三者の交流を図ろうという取り組みが行われています。また、家賃を抑える代わりに、地域貢献の活動にボランティアとして参加することを条件にした学生マンションがあり、大学生の力を借りることができるのも大きな強みになっています。

移動式あそび場の事例

星野氏はこちらの取り組みの立上げ時に学生として参加していました。運営に携わるなかで、町の人たちの人となりや生き方などに触れ、この町のためになにかしたいという思いを強くしていったといいます。
公開空地などを利用した移動式あそび場、おさがりの洋服などをやり取りできるおさがり広場などが、地域の子供たちや子育て世代の共感を呼び、毎回、賑わいをみせているといいます。

次に、道路、駐車場 公開空地を使ったイベント「神田錦町 ご縁日」の紹介がありました。
安田不動産は「地域で働いているワーカーの方たちにも錦町を楽しんでほしい」といった思いから、ワーカー同士の交流、ワーカーと地域の交流、地域の新旧住民の交流の場として、公開イベントの開催を計画します。
内容は、誕生日や結婚などの「お祝い」、企業対抗の綱引きなどの「スポーツ」、神田錦町界隈の飲食店に集まってもらっての「屋台」の出店、流しそうめん、高校生バンドなどの「エンターテインメント」など盛りだくさん。
コドモ・ワカモノまちingは、全体のコーディネートを担当しました。

コドモ・ワカモノまちing

今、「孤育て」という言葉があるように、地域から孤立して子育てしている人が多いですが、両者の取り組みは、地域全体で子育てを支え、分野を超えてみんなで支え合うことを目指しています。星野氏は、「今後は、自分たちの地域だけでなく、隣の市区、東京都全体でやっていくことが必要と考えて、広くつながりを作っていきたい」と締めくくりました。

グループワーク

協働って楽しい!~ムゲンのかけ算でわくわく企画を生もう~
ファシリテーター:星野 諭氏(NPO法人コドモ・ワカモノまちing代表理事)

先ほど協働事例を発表いただいた、コドモ・ワカモノまちingの星野氏に引き続き登壇いただき、グループワークを行いました。

  1. 自己紹介
    最初に、各自の特技、資格、仕事などを緑色のフセンに、こんな場所を提供できる、こんなイベントをやっていますなどを赤いフセンに書き込みます。
  2. 次に、そのフセンに書いたことを使って、グループ内で自己紹介をしました。
    グループ内で自己紹介
  3. 自己紹介で場が温まったところで、グループのメンバーが書いたフセンを使って、わくわくする企画を出し合うワークをしました。
  4. 次に、グループ内で出た企画の内、一つを選び、それをさらにプロジェクトとして具体的に企画化しました。開催の頻度、場所、対象者、内容、用意するもの、さらにはその企画を運営するにあたって、募集したい人材などを全員で考えました。
  5. 最後に、各グループごとに、企画の発表を行いました。中には、すぐにでもイベントにできそうな、楽しい企画もあり、大いに盛り上がりました。

プロジェクトとして具体的に企画化

各グループごとに、企画の発表

協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」利用説明

登壇者:株式会社コネクティル

協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」の利用説明を行いました。
このサイトに参加することにより、

  • 自分のページやイベント登録をすることで、他の団体に活動をアピールすることができる
  • 他の団体の活動、情報を見て、協働相手を探すことができる
  • 掲示板に登録/いいね!でみんなと交流することができる
といったメリットがあります。

協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」

詳しくはサイトをご確認ください。http://kosodateswitch.jp/kyodokoryu/
この機会に、協働会員に登録していない団体様はぜひご登録ください。

名刺交換会

最後に、会場に集まった皆さん同士で名刺交換が行われ、盛会のうちにセミナーは終了となりました

協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」

協働交流・促進サイト「とうきょう子育てスイッチ」

今回で平成30年度子育て協働セミナーは終了となりました。

2019年春以降の開催は、とうきょう子育てスイッチホームページにて発表いたします。
いろんな団体とつながりたい、自治体や企業との出会いが欲しいと考えている協働会員の方は、ぜひご参加ください!