イベントと取組

第2回ベストマザー賞2009(協働会員との取り組み)

2009/05/10 恵比寿ガーデンプレイス

2009年5月10日(日)恵比寿ガーデンプレイス内ザ・ガーデン・ルームにおいて、「第2回ベストマザー賞2009」の授賞式が開催されました。2008年、NPO法人日本マザーズ協会の主催によりママ達を応援するシンボリックなアクションとして設けられたこの賞には、第2回となった今回より、子育て応援とうきょう会議も後援として参加しています。

第1部では、「ベストマザーをつくる家族の絆」と題して、子育て応援とうきょう会議 トークセッションが行われました

子育て応援とうきょう会議のイメージキャラクター、薬丸裕英さん(写真左)。5人の子育てに楽しんで 関わる様子に、会場からは感嘆と笑いに包まれました。

ゲストは、子育て応援とうきょう会議のイメージキャラクターでもある薬丸裕英さん、都内で病児保育事業を展開しているNPO法人フローレンス代表駒崎弘樹さん、ベルメゾン生活スタイル研究所主任研究員和田康彦さん、(株)千趣会育児事業本部で自らも母親でいらっしゃる田代こずえさんの4名。司会進行役の竹本志帆さんを加え、和やかな中でも活発で率直な意見が交わされました。

冒頭に登場した薬丸さんは、上は18歳から下はもうすぐ1歳の赤ちゃんまでという、5人の幅広い子育てを実践中。家族7人の生活を支えるのは想像を絶する大変さだそうで、薬丸さん曰く、奥様は「まぐろの回遊魚のように止まることなく働いている」。そんな奥様に体を壊さず元気でいてもらえるよう、家族全員が健やかで楽しくいられるよう、薬丸さんも家では「笑顔の主夫」をモットーに、掃除や子育てに率先して関わっていているといいます。

パパの育児参画の現状

「絶対に『課長島耕作』みたいに、家庭を省みない父親にはなりたくない。仕事での責任も果たした上で、社会的責任、そして父親として責任も果たして行きたい」、とプレパパ世代の駒崎さんが抱負を語ると、和田さんは、「調査の結果を見ても、かつての父親像と今の父親像は変化していて、男性の育児参画は当たり前になってきているといってもいい。男性の育児に対して妻が付けた点数は、平均57点。しかし、20代では63点に達するなど、若い世代になればなるほど点数がよくなっている。子育てに対する参加意識も高くなっているようだ」と、分析結果を披露。薬丸さんも「最初の子を産んだころは出産に立ち合うのは珍しいケースだったが、今はかなり増えていると産婦人科の先生もおっしゃっていた。確実に時代が変わっているようですね」とコメント。4歳と2歳の子どもの母親でもある田代さんは、「保育園の送り迎えをしていても、特に朝はお父さんの姿をたくさん見る。父親は早く帰りにくいので、お迎えは母親、朝は父親という役割分担が進んでいるようだ」。それに対して薬丸さんは、最近楽屋でも父親同士で子育てグッズの情報交換が活発に行われているなど、それぞれの身近な環境での意識や行動の変化が語られました。

トークセッションでは、和やかな雰囲気の中で、分析結果や意見、それぞれの経験談が交わされ、 会場は時に笑いに包まれました。

一方で、女性の家事の負担は相当な時間数に上る、ちょっとしたことでも家事負担を減らすような協力がほしい(夫の家事に対する協力に対して満足している妻は48%)などのベルメゾンの調査結果も紹介されました。「誰か一人がしているのでは回りは変わらない。複数の人が関わることで、家族全体が楽しんでやれるようになる。たとえばペットボトルをきれいにしてリサイクルに回すのも、母親だけでなく父親もやることで、みんなが自然とやるようになっていきます」という薬丸さんの経験と実践に裏打ちされたお話に、会場に詰めかけた母親のみなさんも大いにうなづいていました。

理想のお父さんはどんな人?

子育て真っ只中の田代さんは、「あまり理想を追ってしまうと現実から離れてしまうので、現状の中でどうお互いにいい形で協力し合えるのが大切なのではないか」と実感のこもった発言。薬丸さんも、「理想」や周囲と比較した「ベスト」を目指すより、その家なりの、自分なりの「ベスト」を尽くすことが大切だと訴えます。プレパパ世代の駒崎さんは「僕らの世代は未婚・非婚世代。でも、『どうあるべきか』より『どうしたいか』を考えて、年収やそのほかの条件に縛られずに、ありたいあり方を求めていければ」との思いを語っていました。

あなたにとってのベストマザーは誰ですか?

薬丸さんが「5人の子育てをして、家族7人の生活を支えている妻です」と迷いなく答えると、駒崎さんはご自身の運営するNPO法人を利用されているお母さんたち、そして、保育者の方たち、みんながベストマザーだと思っている、そうした助け合いが当然だと思えるような社会を作っていきたいと抱負を語り、80歳を超えるご自身の母親がベストマザーだと和田さん。ご自身も母親である田代さんは、「ベストというのは難しいけれど、母親の代わりはいない。自分なりにやっていければいい」と母親としての思いを語っていました。

いよいよ第2部 ベストマザー賞の授賞式が華やかに執り行われました

(左から)テンプスタッフ株式会社代表取締役社長   篠原欣子さんと株式会社NTTデータ代表取締役  山下徹さん。
企業部門では、2企業が受賞

個人部門に先立って行われた企業部門の授賞式では、母親支援、子育て支援、ワークライフバランス、および、男女共同参画などにおいて、優れた取り組みをされた団体を、NPO法人日本マザーズ協会が選考。今回は、株式会社NTTデータ、テンプスタッフ株式会社がそれぞれ受賞しました。
株式会社NTTデータは、社内のボトムアップ活動を実現。IT業界のみならず、同様な体質の業界のモデルとなるべく積極的にダイバーシティーを促進し、出産育児関連の制度充実を行っていることが評価されました。テンプスタッフ株式会社は、子育てを機に仕事を離れたママたちの再就職支援や育児支援をグループ全体で積極的に展開している点が評価されての受賞となりました。

株式会社NTTデータ代表取締役山下徹さんのコメント要約

この度は「ベストマザー賞・団体部門」の賞を頂き、誠にありがとうございます。

当社はコンピューターシステムによる各種サービスを提供するIT会社であり、ITを活用してお客様の業務を変革する努力をして参りました。ところが、自分たちの業務についてはやり方が抜本的に変わっておらず、危機感を持っておりました。そこで2005年にグループビジョン「Global IT Innovator」とともに「ワークスタイル・イノベーション宣言」を掲げ、生産性とワークライフバランスの双方を実現できる働き方の見直しを「トップ ダウンとボトムアップの融合」を意識しながら全社的に進めてきました。「会社変革のための提案」を社員から受け、その提案を経営層が判断・承認されたものについて、実現に向けて経営層が全面的にサポートしております。「会社を変えたい!」という社員の想いが実を結び始めたことで、働き方の見直しと同時に企業文化も変わり つつあり、非常に嬉しく感じております。このたびは本当にありがとうございました。

テンプスタッフ株式会社代表取締役社長篠原欣子さんのコメント要約

この度は、ベストマザー賞・団体賞という名誉な賞を頂き大変光栄に思っております。ありがとうございます。

弊社では一昨年より、女性がイキイキと働き、活躍するための就業支援や働く両親のための子育て支援に力を入れています。 保育所の運営や主婦に向けたパートタイム型派遣の推進をはじめ、女性の復職をサポートする「女性総合支援センター テンプ・アップ」や、働くママを応援するコミュニティサイト「ママキャンパス」の運営、昨年は乳がん検診を啓発する「ピンクリボンキャンペーン」を行うなど、さまざまな女性支援活動を行ってまいりました。

これらは、私一人の力では到底できることではありません。一緒に働いている女性スタッフの中から、ああしたいこうしたいというアイディアや思いがどんどん出てまいりますもので、今回の賞は、一緒にやってきたすべてのスタッフたち、また、テンプスタッフをご利用くださった母親の皆様への賞だと思っています。
今後も、テンプスタッフでは、女性と仕事を軸にあらゆる視点から働き続けたい女性を応援し続けてまいります。このたびは本当にありがとうございました。

個人部門には、各部門より選出された5名の方が受賞しました

個人部門は、全国のマタニティ・ベビー用品店などで配布された投票ハガキや、ホームページを通した投票により選出されました5名の個人が受賞しました。
受賞者は下記のとおりです。

(左から)ベストマザー賞を受賞された安田成美さん、黒田知永子さん、今井絵理子さん、 俵万智さん、佐々木かをりさん、プレゼンターの薬丸裕英さん。
佐々木かをりさんのコメント要約

このたびは、素敵なベストマザー賞を頂き、本当にありがとうございます。全国の皆さんからの投票結果だと伺い、何よりうれしく思いました。

ワーキングマザー、またその予備軍にとっては、子育てと仕事の両立の苦労話ばかりが多く耳に入るかもしれません。でも、心配いりません。2009年1月のイー・ウーマン調査では、実に8割の方が「子供がいることは、仕事にもプラスの影響」と 回答しています。そんな元気なお母さんを代表して、今日はこの賞をいただいたのだと思います。私の2人の子どもたちも、大喜びして祝ってくれました。

イー・ウーマンは、今後とも、経済界には多様な視点を提案し、働くお母さんにはハッピーな 気持ちになる場や情報を沢山提供していきたいと思います。

今日は、本当に素敵な賞をありがとうございました。

俵万智さんのコメント要約

こんな風に賞をいただくのは、20年ほど前に『サラダ記念日』が流行語大賞を受賞して以来のことです。私はあれからもずっと短歌を作り続けて、今は、子供との暮らしの中で見つけた言葉や思いを短歌にしています。今回、ベストマザー賞をいただいて、これにまさる喜びはないというくらい、うれしく思っています。
「ママ友」という言葉が、私は大好きです。子どもを通してのお友達という意味ではなく、ママだというだけでお友達になれる、そんな風にこの言葉を使えたらいいなぁと思っています。この賞が、そんなママ友のつながりを広げてくれるひとつのきっかけになるといいなと思います。

今井絵理子さんのコメント要約

この度は名誉ある賞をいただき、大変光栄に思っていると同時に、背筋の伸びる気持ちでおります。母親としてまだまだ新米のわたしですが、全ての出来事において「笑顔でいこう」をモットーに、毎日を楽しく過ごしています。子育ては、悩んだりすることがしばしば。そんな生活の中で支えとなっているのは、息子への愛情はもとより、わたし自身の母親や息子の友人のお母さんなど、先輩ママたちの存在です。一人では乗り越えることのできない壁も、たくさんの人と手を繋ぎ、力を合わせれば乗り越えられることを、わたしは子育てを通じて体感しています。

息子を授かって以来、「歌う」という行為が、人に想いや願いを伝えるための術へと根底から意義を変え、一人間としてだけではなく、アーティストとしても育てられていることを実感しています。今回の受賞を糧に、今後もみなさまと歌を通して手を繋ぎ、ともに生けるよう努めていきたいと思います。

黒田知永子さんのコメント要約

この度は、第2回ベストマザー賞を頂くこととなり、驚きと共にとても嬉しく思っています。

子育てをしながら夢中で走ってきて、娘も今年から大学生になりました。大変なことも多かったですが、振り返ると、娘から教えてもらったことの方が多いように思います。何から何まで可愛かった幼い頃を思いつつ、大人になっていく娘を眩しいような、すごく心配なような、複雑な気持ちで見ています。

母親というのは、地味な仕事の繰り返しで、また、不安や悩みの尽きないものです。本日このような賞をいただきまして、勇気と励ましをいただいたように思います。本日は本当にありがとうございました。

安田成美さんのコメント要約

母親の仕事は、毎日決まった、とても地味な作業のくり返しです。ですから、今日のようにこんな賞をいただけて、何か励まされるような、そんなうれしい気持ちでいっぱいです。そして、この度の賞は、私にとって励みとなる素敵なご褒美となりました。今日は本当にありがとうございました。