暑いこの時期、小さなお子さんに、気を付けて欲しい食中毒があります。
それは「カンピロバクター食中毒」です。
カンピロバクターとは、鶏や牛などの腸管にいる細菌で、 少量の菌でも食中毒を発生します。
特に子供は、大人よりも食中毒にかかりやすく、重症になりやすいことが多いです。
また、平成27年度は318件のカンピロバクターによる食中毒が報告されています。※1
カンピロバクターによる食中毒は、カンピロバクター菌を持つ食材を食べてから1~7日に発症し、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの症状が出ます。
発症から約1週間ほどで治癒しますが、抵抗力の弱い乳幼児には注意が必要です。
小さいお子さんへの感染予防策として、カンピロバクターは、熱に弱いため、十分な加熱をして食べること(鶏わさや鶏肉のさしみなどは与えない)、
調理の際はサラダなど生で食べるものとは別に調理する、鶏肉などの生の食材を調理した包丁やまな板、器などは熱湯で消毒することが大切です。
また、お子さんと一緒に生の鶏肉の調理をした際は、お子さんの手を必ず液体石鹸で2度洗いをしましょう。子どもが一人でうまく手を洗えない時は、大人が一緒に手を洗うなどしてください。
空揚げや焼き鳥などお子さんも大好きなメニューになる鶏肉です。
食中毒に注意しながら、上手に付き合っていきましょう。
厚生労働省
食中毒 細菌による食中毒 カンピロバクター
消費者向けリーフレット:家庭調理の心得
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000130243.pdf (PDF形式:198KB)
参考
※1 厚生労働省 カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126281.html
東京都福祉保健局 食品衛生の窓 カンピロバクター食中毒
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/campylo/child.html