空気が澄むこれからの時期は天体観測のチャンスです
寒い季節になると空気が澄み、星がより鮮明で美しく見えるようになります。
この季節ならではの星座も楽しめますので、親子で星空を観測してみませんか。外で観測する時は、寒さ対策を忘れずに!
月と紅葉
月と土星
惑星たちと月の共演
<金星と水星>
日の出前の東の低空で水星と金星が並んで輝き、さらに今年の11月12日から14日にかけてはそこに有明の月(新月前の細い月)が近づきます。普段は見つけることが難しい水星ですが、夜明け前なら金星を目印に見つけやすくなります。
<木星と土星>
一方、日の入り1時間ほど経った後の南西の空には木星と土星が寄り添うように輝いています。19日には、これら二つの惑星の近くに三日月が見えます。月が細いほど惑星の明るさが際立つため、とても美しい眺めです。
<火星>
南東の空に見える火星には、25日から26日にかけて月が近づきます。月のそばで明るく輝く火星を見つけてみましょう。
11月によく見える秋の星座
夜更けになると天頂近くに秋の四辺形が見えます。秋の四辺形をたどっていくと「ペガスス座」や「アンドロメダ座」「カシオぺヤ座」などの星座を見つけることができます。
ギリシャ神話でおなじみの星座たちをお子さんと一緒に調べてみるのも楽しいですね。
<ペガスス座>
秋の四辺形は、ギリシャ神話のペガスス(翼の生えた天馬)にちなみ、別名「ペガススの四辺形」と呼ばれています。星座の形はペガススが頭を下にして逆さまになった姿になっています。
<アンドロメダ座>
「アンドロメダ座」は、秋の四辺形の星のひとつから左に伸びています。形は古代エチオピアのアンドロメダ姫の姿になっています。
<カシオぺヤ座>
「ペガスス座」の上の方にアルファベットの「W」のような形で5つの星が並んで見えるのが「カシオペヤ座」です。形は古代エチオピア王国のカシオペヤ王妃の姿。一番右端の星を上に辿っていくと北極星を見つけることができるので、覚えておくと便利です。
秋の星空
星座早見表「秋の四辺形」
<参考>
国立天文台
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/11.html
*写真は写真ACより
https://www.photo-ac.com/