冬至とは二十四節気のひとつ
冬至は二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、良く知られているように、一年のうちで一番昼が短く、夜が長い日のことです。二十四節気とは、一年を春夏秋冬の4つの季節に分ける、一種の暦のようなものとして区分されています。一年を12の「節気」と12の「中気」に分類して、それら24の区分すべてに季節を象徴する名前が付けられており、季節の移り変わりを知ることができます(夏至や春分、秋分も二十四節気のひとつになります。)。
冬至は、一年のうちで最も日が短く、翌日からは日が長くなることから、太陽が生まれ変わる日とも考えられてきました。このことから、冬至を境に運が上昇していくとも信じられてきたのです。
日本では昔から無病息災を願い、冬至にゆず湯に入る風習がありますね。「ゆず=融通がきく」や、「冬至=湯治」から、縁起が良くて厄払いになると考えられていることに由来しています。
運気を呼び込む冬至の七種(ななくさ)とは
冬至には、縁起が良い『ん』の付く食べ物を食べる風習があります。これは、「運(うん)が付く」や「根(こん:気力)が付く」など、縁起が良いという理由からきたものです。
さらに、『ん』が2つ付く食べ物は運盛りと呼ばれ、運が2倍になると重宝されています。この『ん』が2つ付く食べ物は「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれています。
【冬至の七種】
- なんきん(かぼちゃ)
- れんこん
- にんじん
- ぎんなん
- きんかん
- かんてん
- うんどん(うどん)
冬至に食べると良いと言われている食べ物は、ただ縁起が良いだけでなく、寒い時期に必要な栄養素を十分に含んでいます。
今年の冬至は、12月21日です。冬至に『ん』が付く栄養たっぷりの食事を家族で囲んで、寒い冬を元気に乗り越えたいですね。
<参考>
国立国会図書館/日本の暦
https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s7.html
東京都立図書館こどもページ
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/child/special/contents049/
*写真は写真ACより
https://www.photo-ac.com/