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子育て当事者に、より使いやすく!より役立つ情報を!

子育て支援団体・施設へ体験に行き、リアルな情報を発信します。


体験施設

中央区

お金の歴史を、見て触れて学べる!「貨幣博物館」

日本銀行金融研究所貨幣博物館は、地下鉄半蔵門線『三越前駅』の目の前、徒歩1分というアクセス抜群の立地。
他にもJR東京駅や銀座線三越前駅、東西線日本橋駅からも近くて大変便利です。
私たちはJR神田駅を下車し、徒歩約10分で到着しました。

日本銀行金融研究所 貨幣博物館

近代的なビル群が立ち並ぶオフィス街を抜けると、国の重要文化財に指定されている日本銀行本店が重厚な佇まいで静かに出迎えてくれました。
まるで19世紀にタイムスリップしたような気分です。
その向かいに建つのが、今回お邪魔した貨幣博物館のある日本銀行分館です。
入口で、手荷物検査を受けます。10歳の息子はちょっと緊張していました。

貨幣の世界を探索しよう!大人も子どもも新しい発見を

展示室の入口です。こちらの常設展示では、貨幣博物館が所蔵する実物の貨幣や研究資料を見ることができます。
古代から現代まで、歴史をたどりながら順番にわかりやすく展示しているので、幅広い世代が一緒に楽しく見学することができます。
時期によっては特別展も開催されているので、ホームページをチェックしてくださいね。

展示室の入口
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


いざ日本貨幣の歴史をたどる旅へ!これから何を見て、どんな体験ができるのか。
興味津々で入口の正面にある展示物に見入っています。

入口の正面にある展示物
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


体験コーナーが理解を深めてくれる

最初の時代は「古代」。社会の教科書で誰もが一度は目にしたことがある『和同開珎』はもちろん、銭貨発行が衰退する10世紀までに国内で作られた古代銭貨を、一覧表にできるスタンプを体験しました。
銭貨だけでこんなに多くの種類があることに、息子は驚いたそうです。

古代銭貨を、一覧表にできるスタンプを体験
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


子どもはみんなスタンプを押すのが大好きです。お、上手に押せたね!
ここ以外にも数箇所、スタンプを押せるスポットがありますよ。
大人の私は、和同開珎の実物を間近に見ることができて、大感動でした。

こちらは重さを体験できるコーナー。
一文銭の中央に空いている穴に「さし」と呼ばれる紐を通して1000枚を1束としたものを「銭さし1貫文」といいます。
一体どのくらいの重さかな?ひとりで持ち上げてみよう!
「サッカーの試合でチームが使う、クーラーボックスより重い!」と素直な感想を述べていました。

和同開珎の実物を間近に見ることができて、大感動
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


見る・触る・体感する の3ステップは子どもの記憶に残る

貨幣博物館の展示の素晴らしいところは、「その時代にどんな出来事があったか」「人々の暮らしぶりはどんなだったか」「そこにお金はどう関わっていたか」が非常に分かりやすいところです。
さらに今回は、貨幣博物館学芸員の関口さんの解説も聞くことができたので、疑問に思ったことはすぐに教えてもらうことができました。
貨幣博物館職員による展示解説は火曜日から金曜日(祝休日以外)の13:30から聞くことができます。
より詳しく、楽しく見学することができるのでオススメですよ!(※詳細はホームページ参照)

金・銀貨幣が定着した16世紀後半「近世」の展示を見ています。
豊臣秀吉が作らせた天正大判など、歴史的に貴重な実物がずらり。
「この大判には何という文字か書いてあるのですか?」と息子。
関口さんに詳しく教えてもらい、「絶対学校で友だちに話すぞ!」と得意顔。

金・銀貨幣が定着した16世紀後半「近世」の展示
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


「見る(聞く)」の後は「触って」重さを「体感する」という自然な流れがあるのが非常によかったです。
この3ステップで子どもの心に鮮明に記憶され、簡単には忘れない知識となって今後も残ることでしょう。

「見る(聞く)」の後は「触って」重さを「体感する」
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


こちらは戦の時の備蓄用として鋳造されたと伝えられている「分銅金」。
非常に繊細な彫り物が施されており、美しく輝いていました。

戦の時の備蓄用として鋳造されたと伝えられている「分銅金」
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


さらに重さも体感することができます。
なんとこの分銅金の重さは375グラムもあります!
この小さな見た目からは意外なほど、手に「ずっしり」とくる重み。
また1つ貴重な体験をしました。

重さ体感
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


知らなかった!昔のお金の偽造防止技術

現在の紙幣に「透かし」が入っていることを知っている人は多いと思います。
しかしその技術、実は江戸時代から使われていたのです!

江戸時代、諸藩が領内での通用のために発行したのが「藩札」です。
明治の始めまでに約200の藩で発行されたそう。
今の世と同じく、偽造品から紙幣の価値を守るため「透かし」の技術が使われました。
一番下は「尾州」真ん中は「ワカサ」と読めます。

江戸時代、諸藩が領内での通用のために発行した「藩札」
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


また、印刷にも偽造防止の工夫が。「隠し文字」を藩札の絵柄の中に施して、本物と偽造品を見分けられるようにしていました。
藩名が小さく「ヤ・ナ・カ・ハ」と印刷されているのを、拡大鏡で探している様子。
なかなか見つからず、苦労していました。

拡大鏡で探している様子
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


ちなみにこちらは、現在流通している千円紙幣の「隠し文字」を探す体験コーナー。
今は「マイクロ文字」という呼び方をしているそうです。
じっくり見ていくと「え?こんなところにも?!」というレアな場所を発見!
紙幣ハカセの称号はいただきかな?

「隠し文字」を探す体験コーナー
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


こちらも偽造防止技術の体験コーナー。
藩札を印刷する際に使う「版木」を3つに分けて、それを別々の人物に管理させることで偽造を防いでいたそう。
3つのスタンプをズレないよう気をつけて押すと・・・。

偽造防止技術の体験コーナー
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


当時と同じ技術でプリントされたオリジナル藩札の出来上がり!
いいお土産になりますね。

オリジナル藩札
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


もう1度見たい!またやりたい!と学びが広がる

実は現代に近づくにつれて、小学4年生の息子では「ちょっと理解するのが難しいかな?」という歴史的背景の話も登場しはじめました。
資料を軽く見て次へと進んでいたところ、「・・・あれ?」と自ら戻っていく姿が見られました。
先に進むうちに、疑問が生まれる。そこには前の時代が関わっているのが分かるので、「ちょっともう1回見てくる!」となるのですね。

歴史的背景の話

展示室を出たところに「映像コーナー」があります。
息子と私は、展示をじっくり見てからこの映像コーナーに立ち寄りました。
非常に分かりやすい!ナビゲーターは大黒札に描かれている大黒天です。
これを見た後、もう1回展示を見るのもいいですね!

展示室を出たところに「映像コーナー」
撮影資料/日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵


赤ちゃんがいても安心
幅広い年齢の子どもと一緒に安心して訪れることができる博物館

貨幣博物館にはエレベーターが完備されているのはもちろん、ベビーカーのまま一緒に入れて、おむつ替えもできるトイレがあります。

展示室はベビーカーで見学が可能(見学中預かる場所もあります)。小さいお子さんと一緒でも安心ですよ。

展示室はベビーカーで見学が可能

おみやげコーナーもあります!ここでしか手に入らない珍しい一品を探すのも楽しいですね。

おみやげコーナー

帰る前にやってみよう。1億円の重さ体験コーナー。
ミュージアムショップの横にあるので、最後にぜひ!

1億円の重さ体験コーナー

「貨幣」が歴史のナビゲーターになる!
大人も子どももみんなで行こう、貨幣博物館

「僕でも分かるかな?」「貨幣ってなに?」と行く前は興味と不安が半々だった息子。
しかしいざ足を踏み入れてみると、歴史の中でどんどん変わっていく「お金」に興味津々!
序盤でしっかり心を掴まれ、最後には「もっと見たい!やってみたい!」の連続でした。

親の側からみた博物館という場所もまた、行く前は少し難しくて上級生向けという印象で、中学生の娘と一緒に来たらよい勉強になるかしら?と思ったのです。
しかし実際に来てみて、その先入観は必要なかったと気がつきました。

「貨幣博物館」は、どんな世代の方と訪れても楽しめます。
今回一緒に行った小学4年の息子には、「見る」「触れる」ことで生まれた感想を素直に表現することで興味が広がり、「貨幣」を身近に感じることができたようです。
今度は中学生の娘や6歳の息子ともこの貨幣博物館に来たいです。

取材でお世話になった学芸員の関口さんからは、こんなお話を伺いました。

「中学生などは、貨幣博物館のホームページからワークシートをダウンロードして事前学習した後、シートを見ながら展示室を見学いただくとよいかもしれません。理解が深まり、より楽しめると思います。」
「どの世代の子どもにとっても、貨幣博物館が「お金」というものに興味をもってもらえるきっかけになることを願っています。」

ぜひ、お金の歴史を肌で感じ、手で触れる貴重な体験をしに行ってみてください!

「日本銀行金融研究所貨幣博物館」

 貨幣博物館の常設展示は、日本のお金の歴史について、所蔵資料の調査研究を踏まえ、分かりやすく展示しています。何が「お金」として選ばれ、どのように使われてきたか、といったことを本物の資料を通して見て頂くことができます。
 豊臣秀吉や徳川家康がつくらせた金貨(大判)の実物を見た後、その重さを体感したり、明治時代に発行された最初の日本銀行券を見た後、現在の日本銀行券の偽造防止技術について体験したり、楽しみながら学ぶことができます。
 また、和同開珎や寛永通宝でどんなものがいくらで買えたかなど、当時の物の値段を通じて、生活のなかで使われたお金について知ることもできます。

団体代表からのメッセージ

毎日使うお金の歴史をちょっとのぞいてみませんか?
スタンプや買い物体験、重さ体験など体験展示も充実しており、大人から子どもまで楽しみながらお金の歴史を学ぶことができます。
入館無料で土日も開館しております。是非ご来館ください。


「日本銀行金融研究所貨幣博物館」

住所:東京都中央区日本橋本石町1-3-1(日本銀行分館内)

HP: https://www.imes.boj.or.jp/cm/
※最新の情報はこちらでご覧ください