日本の子ども食堂と東南アジアを支援

NPO法人レイボーチェ(板橋区)

NPO法人レイボーチェ代表 阿部伸之介


プロフィール

NPO法人レイボーチェ代表 阿部伸之介
立教大学文学部心理学科卒業後、マルチメディア制作企画のプロデューサーとして番組制作や舞台プロデュースのほか、多方面で活躍。東南アジアを旅行したことをきっかけに、これから未来を担う子供たちを持続的に支援していく仕組みを作りたいと思い、2017年にNPO法人レイボーチェを設立。日本と東南アジアを繋げるビジネスを通じ、日本のみならず東南アジアへの支援にも貢献している。

“未来を担う子供たちには、平等な選択肢があるべきだ”という思いから発足

レイボーチェ立ち上げの経緯を教えてください

東南アジアを個人的に視察したときに、貧富の差をすごく感じました。それと同時に、選択肢が平等に与えられていないと思いました。選択肢が平等にないというのはどういうことなんだろうと自問し、行き着いた答えは「子どもたちが自己肯定感を持って、自分自身で選択肢を持てる状態でなければいけない」ということでした。そこで、日本の子どもたちと東南アジアに持続的に支援ができる仕組みを作りたいと思い、レイボーチェを立ち上げました。

日本の子ども食堂と東南アジアを支援する仕組み「グラバナプロジェクト」

GRABANA Project(グラバナプロジェクト)について教えてください

「グラバナプロジェクト」はあらゆる価値観をお互いが認め合い、一つのものを作り上げるという意味が込められています。
「モリンガ」という食品を、地域の飲食店さんなどが購入し、モリンガを使った支援メニューを店舗で提供していただきます。その支援メニューで得た利益の一部を、レイボーチェを通して地域の子ども食堂に支援金としてお渡しします。さらに「モリンガ」はフィリピンの契約農家からフェアトレードで購入しているので、その農家で従事する人たちは適正な賃金を受け取ることができます。つまり、一つのプロジェクトで日本の子ども食堂とフィリピンの農家を支援することができるのです。

フィリピンのモリンガ農園で働く人々
フィリピンのモリンガ農園で働く人々


活動の中で大切にしていることは何ですか。

事業として大切にしていることは、あまり「ボランティア」「支援」ということを強調するのではなく、持続できるような仕組みを作っていくことです。まずは一般に販売されている競合の商品とレイボーチェの商品が、対等にならなければいけません。お客さんがレイボーチェの商品を選んで購入すると、それが社会貢献につながり付加価値となるようにしたいのです。日常の行動や消費が、そのまま社会貢献につながるような仕組みを作り上げていくことが大切だと思っています。

おいしく食べて社会貢献
美味しいものを食べて、それが支援につながる。支援する方にもメリットがある仕組みを作るのが、プロジェクトを持続する鍵になる。


プロジェクトを通して広がる輪

グラバナプロジェクト参加者の反応を教えてください。

このプロジェクトを開始して感じたのは、“社会貢献をしたい”と思っている人が多いということでした。しかし本業を通して社会貢献をするというのは、意外にもとても難しいことです。社会のために何かしたいと思っても、その方法がないのです。そういう思いがあった参加店舗のオーナーさんには、社会貢献をする機会を持てたことを喜んでいただいています。支援金を受け取った子ども食堂さんからは、「今までできなかったようなメニューが提供できるようになった」「もっと子どもたちが集まるように、支援金を使ってチラシが作れるようになった」「無料で食事を提供するのが難しかったけれど、無料にすることができた」というお声をいただいています。
また、支援メニューを食べたお客さんや、参加店舗で働いているスタッフが、子ども食堂に興味を持ち、お手伝いに参加したという話も聞きました。
プロジェクトを通して現状を知り、「自分も何かしたい」と思ってくれる人が増えることが、このプロジェクトの目指すところでもあります。

子ども食堂
参加店舗の支援メニュー。情報を見たお客さんが、プロジェクトや子ども食堂に興味を持ってくれる。


今後はどのように展開していく予定ですか。

現在は、東京・神奈川を中心に活動していますが、今後は首都圏を中心に全国へ展開していきたいと思っています。ここ数年で子ども食堂は急激に増えましたが、継続が難しくすぐにやめてしまう団体もあります。でもそれではその場を必要としていた子どもたちが困ることになります。だからなるべくたくさんの子ども食堂を支援できるようにしていきたいと思っています。

世田谷区桜新町こども食堂
支援先の子ども食堂。今日のメニューは何だろう?(世田谷区桜新町こども食堂様)


最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。

ぜひ気軽に子ども食堂に行ってみてください。
子ども食堂は貧困の子どもを救うというところから始まっているので、行くことを躊躇してしまう人が多いかと思います。しかし現在の子ども食堂はママたちのコミュにケーションの場であったり、地域のセーフティーネットの役割も担っています。地域の人とコミュニケーションを取ることで情報交換ができ、近くに困っている子どもがいないかなども知るきっかけになります。大人は有料である子ども食堂もあるので、そこで食事をすることは貢献にも繋がります。ぜひ、自分が住む地域の子ども食堂を調べて、参加してみてください。

原宿こどもテーブルゆめとぴあきっちん
支援先の子ども食堂。みんなでクッキーを作っているところ。大人と子どもの、コミュニケーションの場にもなっている。(原宿こどもテーブルゆめとぴあきっちん様)


写真協力:NPO法人レイボーチェ

https://www.reiborche.com/about-us



協働に関するインタビュー内容

他の団体と協働したいとお考えですか?
YES
どのような団体と協働したいですか?
企業、学校法人
協働に対して期待したいこと、コメントなどあればお願いします。
企業、学校の方には社食、学食にご利用いただければと思います。 プロジェクトに参加すれば、CSF、CSVの点から企業にとってもプラスになると考えます。 双方にメリットがあるように、ビジネスライクにお付き合いできればと思っております。