次世代の子どもたちが、素敵な価値観を育むために

子どもとのお出かけ情報サイト「いこーよ」

アクトインディ株式会社(品川区)


プロフィール

代表取締役 下元 敬道(しももと・たかみち)
1976年12月、高知県に生まれ、山・川・海といった豊かな自然の中で育つ。2000年3月、青山学院大学経営学部卒業。商社、インターネット広告代理店を経て、2003年6月にアクトインディを設立し、インターネットメディアを介した日本初の葬儀会社マッチングサービスを立ち上げる。2008年12月、子育て支援事業のサービスとして「いこーよ」を開設。一瞬だけヒットするようなものではなく、50年後、100年後も喜ばれるような本当に価値 があるものを創り、次世代に価値を残せるようなサービスを常に目指す。

「いこーよ」は、親子が素敵な時間を作るきっかけに

「いこーよ」スタートの経緯を教えてください。

下元さん:一過性の価値、一瞬だけ流行るようなものを追っていくというより、普遍的な価値を生み出すものを仕事にするということを考えていました。時間が経つにつれ価値が段々と上がるような仕事をしたいよね、と日頃から社員たちと話していて。子どもたちの未来を考えた時、テクノロジーはもっと発展していくだろうけれど、使う側の人間の価値観によって使われ方も変わっていく。となると、大切なのは人の価値観。その価値観を育むタイミングとして、幼少期はすごく重要で、幼少期の子どもとのコミュニケーションをすごく素敵なものにすると、未来を担う子どもたちはすごく素敵な価値観を持つようになるのではないかという仮説を持ちました。子どもと素敵な時間を過ごすとか、素敵な会話をするとか、そんな仕組みが作れたら、この先未来永劫、ずっと素敵な価値観を形成していくための仕組みができるのではないかと。そのような想いから、子どもとお出かけ情報「いこーよ」をスタートさせました。

子どもとおでかけ情報「いこーよ」
子どもとおでかけ情報「いこーよ」
https://iko-yo.net/


「いこーよ」はどのように成長の歩みを続けてこられたのでしょうか。

下元さん:2008年12月にスタートし、七転八倒しながら、最初はコツコツ時間をかけて育ててきました。2012年にユーザーが月間で200万人を突破し、2013年頃、資金調達をして、一気に関わる人を増やしました。日本の出生率・出生数が下がり、子どもの人数がどんどん減っていっても、「いこーよ」は利用者が急速に伸びていきました。自社調べではありますが、コロナ前は、9歳以下の子どもを持つパパママの80%以上が「いこーよ」を利用するまでに成長しています。

制作や社内会議の様子制作や社内会議の様子
※写真は制作や社内会議の様子


ユーザーのエリア属性は?

下元さん:おおよそ、半分が関東、1/4が関西、1/8が東海のユーザーという分布です。日本の子どもの人口分布とほぼ近い割合で、やっぱり都市圏の関東、関西、愛知中心の東海の3箇所で、ユーザーの9割弱を占めています。

そんな中、コロナ禍がありましたが、影響は?

下元さん:いこーよは、お出かけ情報や施設を掲載していますので、2月末に学校休校要請が出た時点でユーザー数が減り、割合で30%くらい減少しました。3月末に緊急事態宣言が出るぞという話が出始め、4月初旬に実際に発令されてさらにもう一段階減りました。昨年比でいうと20~30%くらいの数字まで下がりました。
緊急事態宣言が出て、保育所や幼稚園、学校が休園・休校になり、各施設も臨時休園になるなど、お出かけ自粛の中で、利用者も施設側も両者ともに動けない状況にあったのが4月です。
もともと「いこーよ」の中で、子育て層向けの情報としてお出かけ以外の子育てに関する記事なども掲載していましたので、家の中でできる遊びや学びの情報をまとめて、コロナ禍の特集として掲載していました。

「未来へいこーよ」は、一緒に子育てをするパートナーのような存在に

今年新しくスタートした「未来へいこーよ」を紹介してください。

下元さん:子どもとのコミュニケーションをより良くすることを考えると、お出かけだけではなく、例えば子どもがこんなことをした時にどんな声掛けをしたらいいかとか、学校でショックなことがあって帰ってきたらどんな風に寄り添ったらいいかなど、子育てにおける悩みみたいなものも沢山出てきたりします。今回のコロナを機に、子育て全般の情報を発信するサイトも立ち上げようということで「未来へいこーよ」という名前でスタートしました。ゴールデンウィークの直前だったこともありましたので、この時に一番子育てに寄り添える情報ということで、おうち時間をどう過ごすかというコンテンツに集中して発信しました。子育てに関する様々な悩みに答えるだけではなくて、子育てしている時の喜びですとか悲しみとか、子育てしている人たちのココロに寄り添えるような、一緒に子育てをするパートナーのような存在のメディアになれたらいいなと思っています。

「未来へいこーよ」
「未来へいこーよ」
https://future.iko-yo.net/


立ち上げた当初の印象は?

下元さん:他の団体さんや会社さんからの反響があり、このコロナの状況の中で子育てを応援したいとか、自分たちにも何か協力させてもらえないか、という申し出をいただきました。そこで、色々な団体さんとコラボしてコンテンツを作ったり、他の会社さんのサービスと合わせてプレゼント企画を作ってみたりしたところ、ユーザーからも積極的にアクセスをいただき、作ったばかりのサイトですが結構良い反応をいただいています。

子どもたちの心のスキルを育むお手伝い

「未来へいこーよ」のこれから

下元さん:「いこーよ」は、行きたい場所が見つかる、「行きたい」が見つかるというコンセプトでサイト運営しております。一方で「未来へいこーよ」は、子どもの「ココロのスキル」を育むことをテーマにしています。これからの時代、いわゆる読み書きそろばんみたいなスキルもとても大事だと思いますが、世の中が多様化してきて、感じる力とか人の気持ちを想像する力とか、自分で考えて自分でちゃんと決めて進んでいくことがすごく大事になってくると思っています。やっぱり自分が自分なりに何かを導ける力があることが、ものすごく大事になってくると。それらをココロのスキルという言葉に言い換えて、子どもたちがココロのスキルを育んでいくことをお手伝いできたらなと考えています。それは、10年前に「いこーよ」を立ち上げた時の「未来を担う子どもたちがずっと、素敵な価値観を形成していくような仕組みを作りたい」という思いをもう一つ形にしたということでもあります。

おでかけコンシェルジュがテーマ&スポットを提案「いこレポ」

おでかけコンシェルジュ「いこレポ」を紹介してください。

おでかけコンシェルジュ「いこレポ」おでかけコンシェルジュ「いこレポ」
おでかけコンシェルジュ「いこレポ」
https://report.iko-yo.net/


下元さん:「いこーよ」は検索することで情報が絞られ、最終的にお出かけスポットやイベントに行き着くような作りになっています。2017年に開始した「いこレポ」は、おでかけコンシェルジュという言い方をしていますが、何かのテーマや切り口でいくつか情報をまとめて提案しています。例えば、パンダが見られる動物園はこことここですよ、だったり、一日中、子どもを連れて遊びに行ける公園はここですよといった公園10選など、何らかのテーマや切り口で、コンシェルジュがまとめて記事やニュースとして提案することで、子どもとの楽しいお出かけのお手伝いを行っています。

ハッピーな記念日を知らせる日齢通知サービス「BetterDays」

子どもの日齢通知サービス「BetterDays」はどんなサイトですか。

下元さん:子どもの生年月日とメールアドレスを登録すると、その子が生まれてから何日目かをお知らせする通知がくるサービスです。

子どもの日齢通知サービス「BetterDays」
子どもの日齢通知サービス「BetterDays」
https://betterdays.life/


下元さん:ほとんどのご家庭で誕生日は毎年盛大に祝っていると思いますが、実は全く気付かないうちに今日で生まれて1000日目だったとか、777日目だったとか、知っていたら特別感がある日も、気がつかないうちにどんどん過ぎていってしまう。子どもの誕生日は親御さん自身もハッピーなイベントだと思いますが、そういうハッピーなイベントがこの通知サービスを使うことで、誕生日だけでなく、キリのいい1000日目とか777日目といった記念日が増え、生まれてきてくれてありがとうねと、生まれてきたことを一緒に祝う日がたくさん増えるというサービスになっております。そして、生まれてきたことをたくさん祝ってもらえる子どもはきっと、素敵な価値観を持った大人になるんじゃないかと思っています。

子育てで生まれる喜びや、ポジティブなエネルギーを発信!

子育て支援活動のこれからについて、目標を教えてください。

下元さん:現在日本には、子どもを産んで育てるのがすごくしんどくて大変だよね、みたいな風潮やイメージが強いのではないかと思っているのですが、それはすごくもったいないなと感じています。もちろん大変なこともありますが、子どもを産んで育てていくというのは育てる側にとっても喜びもたくさんありますし、社会の中でもすごくたくさんのポジティブなエネルギーを生み出していると思っています。そういうことをどんどん発信していって、子どもを育てる喜びをどんどんシェアして、社会全体で子どもを産み育てやすい世の中にしていけるように我々も力を発揮していければな、と思っています。

子育ての幸せをお子さん本人にも伝えてあげてほしい

下元さん:子育ては大変なことも多いですが、幸せを感じることも多いと思いますので、ぜひそのことをたくさんの人に伝えて欲しいですし、「一緒にいて楽しいよ」とか「こんな時間が過ごせて嬉しいよ」とか「生まれてきてくれてありがとう」とか、たぶんお子さん本人も何回言われても嬉しいと思うので、省略せずにその都度、子どもさんに伝えていってもらいたいなと思っています。そういう瞬間、瞬間を作るために、「いこーよ」や「BetterDays」、そして「未来へいこーよ」を利用していただけると、我々としてもすごく嬉しいなと思っております。

子どもを産み育てて生きやすい社会づくりをご一緒に

下元さん:いろいろな場所で子育てを支援する素敵なことをやっている方々がいらっしゃると思いますので、一緒に盛り上げていければと考えています。皆さまと一緒に子どもを産み育てて生きやすい社会を作れればと思っていますので、何かこんなこと一緒にできませんか、とか、こんなこと一緒にやりませんか、というものがあれば、ぜひお声がけください。